「夏、19歳の肖像」を見ました~!原作の島田荘司の小説はほとんど読んでいて、確かこの映画の原作も読んだはずなんですけど、主人公が足を骨折して入院したっていうのは記憶にあったものの、他の部分はほとんど覚えてなかったのか、こんな話だったっけ?と思ってしまったのでした。原作も青春ミステリー小説といえる内容だけど、それよりもっとラブストーリー感が溢れていたせいかもしれませんね。しかし、映画としてなかなか美しく仕上がってて、これはこれで良かったかな。
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この映画の監督が、チャン・ロンジーで共犯の監督だと聞くと、この作品を映画化しようとしたのが分かる気がします。青春というもののを描き出す時に、無垢さが残酷さを知っていくというような過程を好む方なのかな~なんて。なんとなくそんなこと思ったりして。そしてとにかく映像が美しくて、過ぎ去っていく青春を思って胸が痛くなるような気分になります。残るのはチリっとした痛みと、それでも忘れえぬ美しい思い出。
今回は、映像の美しさも心に残りますが、断然主人公の二人が絵になる美しさ。ファン・ズータオとヤン・ツァイユーの家出シーンの二人の姿がお美しいです。タオ君は切れ長の目が美しいのは知っていましたが、ヒロインのヤン・ツァイユーの美しさも全く引けをとりません。むしろ彼女の匂い立つような美貌に目を奪われてたかも。まるで自分もカン・チャオになったような気持ちで画面の彼女の姿を見つめてたような気がします。だがしかし、カン・チャオのやってたことって完全にストーカーだよ!ってな行動なので、これが映画の中じゃなくて、現実でやってたらドン引きではあります。怖いね!
あと、ヤン・ツァイユーはどこかで見たことがあるかなと思ったら、芳華でリン・ディンディン役で出てた彼女ですね!華々しく着飾らなくても美しい人だなあ・・・
そして、あ!と思ったのは、カフェの店長役でモー・ズーイーが出演していたこと!一瞬怪しい人なのかと思わせる雰囲気がピッタリだったな!台湾ラブストーリーでの演技がとてもよかったので、もっと彼の出演作を見たいんですが、なかなか見つからないんですよね・・・ キャストにも全然名前が出てないし!百度まで見て気のせいじゃないよねって確認しても見つからなかったからエンドロールでもう一回探しましたよ。
ちゃんと名前が確認できて嬉しい!間違ってなかったわ~
私が原作を読んで想像していた主人公のイメージとこの映画でのタオくんがリンクしない部分がおそらくあるんだろうな~ なので、重ならない部分もあって、同じもののように思えなかった部分もあるんですが、同じ小説を読んでも人によって思い描くイメージがこんなに違うんだなと逆に非常に興味深さを感じられて面白かったですね。ラストも素敵にまとめられてて美しい映画でした。