【中国ドラマ】隋唐演義 ~集いし46人の英雄と滅びゆく帝国~ の感想 個性豊かな登場人物がいっぱい!

隋唐演義 ~集いし46人の英雄と滅びゆく帝国~の視聴を終了しました~!岳飛伝は途中で挫折してしまったので、中国歴史物はしばらくやめておこうと思ったんですが、チャン・ハンも出てるし・・・と見始めたら意外と面白くて最後まで見てしまった。タイトルの通り隋から唐になる時代が舞台なんだけど、そうか隋の時代って文帝と煬帝の2代しか続かなかったんですねえ。もちろん学生時代に授業で習ったはずなんだけど、遣隋使が日本から訪問していたしなんとなくもっと長い期間栄えた国なのかと思いこんでました。授業で年代を暗記しても実感が伴っていないとこんないい加減な記憶なんだな・・・ でも今更ながらこのドラマで分かったからいいか!(ポジティブぅ!)

 

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しかしさあ、集いし46人の英雄ってサブタイトルでもうたってる訳なんですが、どの46人なんだろう?というのがよく分からない・・・

わざわざ義兄弟の契りを交わしたシーンの立ってるのも座ってるのもスクショして数えてみたけど人数足りない気がするし(暇人・・・^^;)、実際にドラマの中で脚光を浴びてるのも主要人物数人だし、この時にいなくて後々味方に加わる人もいるしなあ。こういう風に人数を数字で提示されると私みたいなタイプは非常に気になるので、あんまり強調しないで欲しいものであります。原作みたいなの読めば分かるかな。そこまで出来る気はしないけども・・・

それにしても主役の秦瓊役の厳寛(イェン・クァン)が松平健にしか見えなくてねー
よっ!暴れん坊将軍!てな具合に出て来る度に思って見てました。時代劇が似合う正統派な男前ですね。主役が似合うタイプ。しかし秦瓊はまわりを固める個性的な人たちに比べるとどうも影が薄い。清廉潔白な正しい良い人なので、面白味がないというかなんというか。まとめるにはこういう人が一人はいないといけないのかな・・・とは思うんですけどね~

張翰(チャン・ハン)は銀色の甲冑を身に着けて白馬に乗って正しく美少年設定で頑張っておりました。最初の方のアクションシーンでは背が高すぎるせいか軸がぶれる気がするなあと思いながら見てたんですが、だんだんいい感じになってきて槍の名手って言われても違和感のない動きに見えるように!ワイヤー使いまくりのそんな動き出来る訳ないっていう異次元の戦いなので俳優さんも大変よねえと思ってました。

そして、このドラマが面白かったのは煬帝を演じた富大龍(フー・ダーロン)の存在も大きいのではないかと!たまらなく嫌らしいんだけどどこか目が離せない悪役。妹も兄も父親も殺しちゃうからね・・・ わざと芝居がかったように演じてるのがたまらなく魅力的でした。最後の出番まで魅せてくれる俳優さんでした。

お金に糸目をつけない素晴らしい芸術とか大工事が成せるのはこういう一極に富が集中している時代だからこそなのですよね・・・ そのせいで庶民の生活は苦しいものにはなるのでそれが素晴らしいとはもちろん言えないのですけども。

そして女性の方の悪役の蕭美娘を演じた白冰(バイ・ビン)も正しい毒女って感じで素敵でした。こういう時代のヒラヒラしたお衣装を着た中国の美人って本当に美人だな!?色っぽいシーンになると女性の高い声で「トゥートゥートー♪」って歌う曲が自動的に流れるので笑いを堪えられなかったんですけど!!!あれはなんなんだろう~ 面白かったんでいいんですけど笑わせるために流してるんじゃないんだろうなと思うと複雑・・・

 

さて、たくさん登場人物がいる中で私がお気に入りだった人をピックアップ。

力持ちで優しい士信!秦瓊の義弟なんですけども大きいのに可愛い。この子が死んでしまったときが一番悲しかったんですよ・・・ ううっ 桑平という俳優さんが演じてるみたい。196センチって本当に大きいなあ。調べてみたらジャッキー・チェンのレイルロード・タイガーに出演してる!ワン・カイも出てるからこれはやっぱり見なくっちゃ!

そして、やたらと敵陣に一人で偵察に送り込まれる謝映登。その実力があるからと言われるものの、思いっきり捕まって他の人に助けてもらったりちょっとお間抜けなんですけど!必要ならば針でさえ盗んで来るってどこがなんや・・・

最終的には主君が変わっても世の中は変わらないと諦めの境地になって仏門に入ると言って去って行くんですが、その気持ち分かる・・・と一番共感できたかも。演じた李雪松は百度でも情報が少ないなあ。結構好きなタイプなんですけど!もっと見たいのに!

 

そして、むむむ・・・という登場人物もいたんですよねえ。

程咬金は色々と問題を起こすけど憎めないっていう人柄の設定だったんだろうけど、呑み屋で羅成には単雄信がおまえの悪口を言ってたぞと作り話をし、反対に単雄信にも羅成が悪口を言っていたとあることないことを言って、わざと揉めさせようとしているのとか、それ無邪気とかじゃなくて随分と姑息じゃない!?って感じでどうもねえ・・・ 彼についてはそういうのが多いので、もうちょっと本当に憎めないようなエピソードを作ってくれてたら違和感を感じなくて良かったのになあと思って見てました。今まで見たドラマや映画では義兄弟の契りってカッコいいなあ羨ましいなあという気持ちで見てたのですが、そうか自分のことも無条件に助けてもらえるけど、自分も無条件にその兄弟を助けないといけなくなるという面倒を抱え込むことにもなるんだなあと学習しました。秦瓊がまとも過ぎたから余計にそう見えたのかもしれない。

あとは単盈盈もちょっとなあ。タン・イーシンは宮廷の諍い女でも出てましたね。天真爛漫な女の子・・・なんだろうけど、彼女の引き起こす騒動で味方が死んでしまったりもするのでこれまた無邪気には見えないんだなあ。一度で反省してくれるならいいんだけど、無謀なことを何度もしてその度に周囲が彼女を助けるために振り回されて奮闘してるのでなんだかなあと。自分の考えで行動してるつもりでも、どうしたって兄の威光で自分は守られてしまう立場だというのを理解して行動してくれ~と見ててイライラしてしまう・・・ だから羅成との恋も複雑な気持ちで見てたのでした。

あ!自分の感想を読み返してみて今さら気づいたんだけど、シンデレラの法則で可愛いと思ってたショートカットの子はタン・イーシンだったんだ~ 彼女は脇役だったけど、そこでもチャン・ハンとも共演してたのね。こうして思い出してみると彼女が出てるドラマを意外と見てるけど、ロングヘアだと私のアンテナに引っかからないな・・・ ショートが断然可愛いと思うので、是非また短い髪でドラマに出てるのを見たい!感想を残しておくとこんな風に後で色々分かることがあって面白いもんですね。すっかり忘れてることも多いしなあ。

 

まあ色々思う事もありつつ、個性的な登場人物がいっぱい出てきてめちゃめちゃ面白かったですこのドラマ。展開も早くて皆まで言わずにシュっと場面が切り替わります。この感じがちょっと・・・という人もいるかもだけど、私はそれが良かったかな。

あとアクションシーンがかなり面白いです。武器がすごい。格闘ゲームに出て来そうなこん棒とか殴る系の武器が多くて、切るとか刺すより力まかせがすごい。バン!と殴ったらその勢いで馬から一回転して落ちて口から血を流してるとかそんなのあり?みたいな。最初はいちいちビックリしてたけど、なんだかだんだんその世界観に慣れてきて面白くなってしまうのでした。残酷というよりはどこかコミカルな気がしてしまう・・・

 

やっぱり悪役が魅力的だと面白いな・・・と再確認したドラマでした!またフー・ダーロンが出ているドラマを見てみたいと思いましたよ~

 

隋唐演義 ~集いし46人の英雄と滅びゆく帝国~が見れるのは・・・