中国ドラマ「花と将軍〜Oh My General」の感想を書きますよ~ これはもうかなり前に見終わったものであります。なぜかなかなか書けなかったんだなあ・・・
さて、このドラマは芸術監督をルー・ハオジジが担当しているためか太子妃狂想曲<ラプソディ>っぽさがありますね。ション・イールンもメインキャストですし。そして何よりも特徴はひらひらの透けた布を使ったお衣装とそのお衣裳をはためかせるこれでもかという風ですね。前回はきっと低予算ドラマだったんだと思うんだけど、今回は衣装もセットもかなりグレードアップしていて、非常に鮮やかで思う存分ビラビラです。なんと衣装もワダエミが担当しているそうだし、力入ってますなあ。
中国の古装片はビラビラしがちだけど、このドラマはいつも以上に凄いですので、その点も見どころのひとつですねえ!
メインのお二人は従来の女性と男性の概念を逆にしたような役柄。武将であり強い葉昭と美しく体の弱い趙玉瑾と。その設定は面白かったし、好きだったんですけども、私の好みで言えば、配役的には物足りなかったかなあ。というのもどちらも可愛い感じなんですよね。マー・スーチュンの男装は似合っていたけど、そこまで強い男という感じはしなくてやっぱりキュートなんだなあ。そしてション・イールンも美しいというよりは可愛いらしいんだなあ。中国の俳優さんには切れ味鋭い美しさの男性もたくさんいるので、そういう趙玉瑾が見たかったな、と。いや、二人も悪くないんですけど、もっと両極端に振り切れた組み合わせで見たかったなあという単なる私の願望であります。背丈のバランスの問題とかもあるんだろうな。
いやでも今、私だけのスーパースターでマー・スーチュンが出てて見てるんですけど、全く別人ですよ。凄いわね。
そして配役になんやかんや言ってますが、このドラマはサブキャラの方たちも個性的でなかなか良いです。柳惜音役のワン・チューランは美人さんでしたねえ。
その儚げな様子とそれに反した意思の強さがとても魅力的でした。
伊諾役の張峻鳴も衣装がめちゃめちゃ似合ってたなあ。あれ、張峻鳴はスイート・ドリームスにも出演してたみたい。洋服着てたら全然イメージが違って分からない!
野利皇后役の劉迪妮もエキゾチックな美人で豪奢な衣装が似合ってお綺麗でしたなあ。
范二娘役の王翊丹も結構好きだったなあ。このドラマは強い女がいっぱいで見てて楽しかった!
ところで実はこのドラマで一番ぐっと来たのは胡青と秋水の二人のそれぞれの愛と思いです。葉昭への叶わぬ思いを抱く胡青がその思いを抱きつつも最終的に秋水を受け入れるという選択をするというシーン。胡青が男らしいとかいう単純な構造ではなくて、この二人はお互いに決して叶えられることのない片思いをしているという意味での同志、そして葉昭という人物に対する尊敬の情がある同志という関係。その思いがあってこそ、胡青は秋水を受け入れたのだと思うです。その事実こそが葉昭への深い愛情の証明でもあって、彼の度量の大きさと潔さと深い諦念に涙が出そうになってしまうのでした。そしてこんな心の結びつきや愛のカタチもあるのかもしれないと思ったのでした。
なんて感じで、メインのラブストーリーにはあまり心は動かなかったんですが、こんなところで深い感銘を覚えてしまったのでした。この時の二人の婚礼の赤い衣装やセットも深い色で非常に印象に残っています。
そう考えると色んな愛の形が表現されたストーリーだったかもしれません。柳惜音も激しい愛に生きた人だったし。主役の二人はわりとほのぼのとした関係だったけど、他の人々の愛はとても激しかったんだなあ。といった感じで、全体的にはたいへん興味深く見たドラマでありましたよ~!
花と将軍〜Oh My Generalが見れるのは・・・
⇒Netflix