【韓国映画】レッドカーペット の感想 大人たちの優しい青春映画

韓国ドラマの「ここに来て抱きしめて」を見てる途中で、あんまりにも切なくて胸が張り裂けそうなので、その気分を和らげようと見た映画がこの「レッドカーペット」であります。明るく楽しい内容だったので、良い気分転換になりました。目的達した〜

 

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グッドワイフを見てからユン・ゲサンもけっこういいやん?と思えた(ちなみにそれまではやや避け気味だったかも)のと、コ・ジュニは可愛くて前から大好きだし、軽いラブコメっぽいしと適当に選んで見たんですけど、楽しく見れて良かったです。

ユン・ゲサン演じるパク・チョンウはポルノ映画監督。本当は普通の映画が撮りたいと脚本も自分で書いているんだけど、人に奪われたり、社長がチャンスをくれなかったりとなかなか実現しない。そんな日常にも慣れている生活にコ・ジュニ演じる元子役の女優のチョン・ウンスが飛び込んでくるんですね。ひょんなことから一緒に住むことになり、徐々に惹かれ合っていく二人。なんだかんだ誤解もあったんだけど、最後はハッピーエンド。安心感よ~

基本的にみんな優しいので安心して見れるって感じ。登場人物たちはいい歳なんだけど、ある意味青春映画。成熟した内容のポルノ映画を撮ってる人たちのはずなんだけど、擦れてなくて自分のたち恋愛にはとっても初々しいのがいい感じ。

そうそう、パク・チョンウの両親とかも優しくて、なんかトゲトゲした気持ちにならないでいられるので心がらくちんです。韓ドラあるあるだと夢を追いかける子どもや親の意にそわない交際相手なんかに厳しい言葉を投げつけるじゃないですか・・・ そういうの無いのですよ!心配しての小言は言うけど、基本的には応援してくれるのいいです。

最終的に会社に辞表出して、パク・チョンウの脚本を自分たちで映画撮っちゃえってなって、ウンスが主役で他のキャストはいつものメンバーでね。移動中の車の窓から腕をみんなで出してるシーン、めっちゃ青春だったーーーー!みんないい表情で、見ててもちょっと気持ち良かったな。

そして、ユン・ゲサンとコ・ジュニの組み合わせもとっても良かったなあ。コ・ジュニの最後に来てたドレスめっちゃ素敵だった・・・ そりゃうっかり同居したら好きになりますよね。まちがいないわ・・・

仕事に疲れちゃったり、しんどいなあと思う時とか、私のように気分転換したい時とかにも見るといいかもしれない。優しく撫でられてる気分になる映画でした。割と良かったです。あ、2PMのチャンソンも出てたな!彼も面白かったですよん。

 

レッドカーペットが見れるのは・・・



【韓国映画】ラブ・クリニック の感想 キル・シンソルの職業の選択理由に思いを馳せちゃう

映画のラブ・クリニックを視聴しました!もうね、こう重い内容のドラマなどを見ている途中で分かりやすそうな軽めのラブコメを無性に見たくなる時があるんですよね。そんな時にふと目が留まって見てみたよって感じであります。

オ・ジホが産婦人科医、カン・イェウォンが泌尿器科医という二人のラブストーリーであります。お互いの性別の性の器官を知り尽くしているものの実際の恋愛には疎い二人がどうなって行くのかというのが描かれています。

 

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まあその二人のやり取りについてはあんまり興味が湧かなかったんですけど、カン・イェウォンが演じるキル・シンソルの職業の選択について大変興味深くて、見てて考えちゃいましたね。

しかし、少し疑問なんですけど、女性のための泌尿器科医っていないのかしら?男性の泌尿器を診察するだけではなく、女性の泌尿器を診察するお医者さんも必要なのでは?なんていう素朴な疑問が湧いたりして。だから産婦人科医と泌尿器科医が対極的に描かれているのはよく分からない気がします。医者のカテゴリー的に日本と韓国では違う可能性もあるのですが、どうなんだろう?もちろん産婦人科は女性のみが対象なのは間違いけどさー

まあ、その点は置いておいて、キル・シンソルが泌尿器科医になった理由が「父親に認められたい」なんですよね。どうやら父親は有名な泌尿器科医ということが分かって来るんですけど、自分が息子じゃなくて娘なことがコンプレックスで、女性が選ばない男性対象の泌尿器科医を選択するという心の動きに興味があります。そうか、そう考えると父親と同じ職業じゃないといけなくて女性対象の泌尿器科医になるという選択肢は無いのかもしれないなあ。

それは息子がいたら泌尿器科医になって欲しかった父親の希望であって、じゃあ彼女自身が本当になりたいものは何なのかというのが気になります。親からの承認欲求というものはみんな欲するものだとは思うのだけど、結局彼女はそのために職業を選んでいて、そして父親の希望を自分の希望だと思い込んでいる状態なのですよね。ああ、これって私も経験があるので、身につまされるなあって思ってしまいました。

ずっと親の希望を聞かされてると、子どもって影響を受けちゃうんだな。口で言ってなくても無言の圧力ってあるしね。最終的に、この映画では父親に認められてめでたしとなっているんですけど、私はそうなのかな・・・って割とモヤっとしちゃったかなあ。

主役二人の恋愛はうまく行ってハッピーエンドでありますが、ストーリーはあんまり興味がなくて意図して表現されている訳ではないであろう部分に集中して思考を巡らせてしまいましたー

 

ラブ・クリニックが見れるのは・・・

【韓国映画】朝鮮名探偵 3 鬼(トッケビ)の秘密 の感想 キム・ミン&ソピルのコンビの安心感!

「朝鮮名探偵 3 鬼の秘密」を見ましたよー 名探偵のキム・ミンと相棒のソピルのコンビが面白い朝鮮名探偵シリーズの3作目です。今回はマドンナ的な役のヒロインがキム・ジウォンです。そしてイ・ミンギやキム・ボムなんかも出てて期待大な感じで見ましたよ。最高とまではいかないけど、安定して面白いよね。そういう意味では期待通りかな。

 

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凄いなあと思うのは、おふざけ的なギャグ部分と深刻で真面目な部分が両極端なところですね。ふり幅の大きさに翻弄される気分です。まあでも生きるってそういう事なのかもしれないなあ、という私も極端な感想を持ってしまったりして。なんていうのか、どんなに辛いことがあっても楽しく生きて行った方が勝ちかなと思う訳ですよ。そんな気分になった。

さて、ストーリーとしては、今回はキム・ミンが名探偵的な働きをするというよりは自分の親世代の因縁から派生した事件に本人も巻き込まれるって感じ。吸血鬼が出てくるんですけど、血をかけると干からびた身体が血を吸い込んで復活するシーンを見てなんか既視感があるな~と思ったのですが、中国ドラマの私の妖怪彼氏ですね!

まあそうやって復活した謎の女(キム・ジウォン)ですが、記憶のない彼女にキム・ミンがウォルヨンと名前をつけてあげるんですよね。私はこういう名前をつけるという行為がとてもロマンチックに感じてしまう。名前をつける、名前を呼ぶという行為ってなんだか特別な気がするんですよね。この映画は特にラブストーリーは描かれてないけど、こういうささやかなシーンでちょっとトキめいたなあ。ここ好き。

さて、フクトポ(黒道袍)役で出演していたイ・ミンギも普通にカッコ良かったですよ。ミステリアスな雰囲気が似合う人ですよね。ただ、時代劇の古装がイマイチしっくりこなかったかな。強大な力を持った吸血鬼の役なんだけど、アクションの身のこなしももう一歩というところ。時代劇はこれからに期待。

それよりもキム・ボムの剣契(コムゲ)の頭役がめっちゃ良かったですよ。彼は正義か悪だったら、私は悪役の方が断然好き。歳をとってどんどん好きになって来たな。もっとおじさんになる日をめっちゃ楽しみにしておりますよー

 

ラストの展開から続編の期待も高まりますので、続きも楽しみです。名探偵として活躍する自由度が高まりましたので、次はもっと振り切れたストーリーになったらいいなあ。キム・ミン&ソピルコンビの安定感のある面白さは期待を裏切らないし、でもちゃんとしたストーリーとして成り立ってるし、ゲスト的な出演者もいてこれも楽しみですし、やっぱりこのシリーズはとても好きだなーと改めて思いましたね。

 

朝鮮名探偵 3 鬼(トッケビ)の秘密が見れるのは・・・




【韓国映画】カン・チョルジュン 公共の敵1-1 の感想 公共の敵シリーズの第三作目!

公共の敵はシリーズものらしく、私が今回見たのは第三作目の「カン・チョルジュン 公共の敵1-1」なんですが、映画について系統立った知識をちゃんと持ってるわけじゃ無い私は行き当たりばったりに面白そうだと思ったのを見ちゃうんですね。だからシリーズの一番最後のやつ見ちゃった。でも前作を知らないけど面白かったんで大丈夫です。無問題。

 

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気に入った監督の作品を全部見る、とかそういうのすごいなーと思って憧れるんですけど、どうも私はなんとなく気になったのを見てみると、あの監督の作品だった!あの俳優さんが出てた!でその一作品という点が後からつながって線になるみたいなことが多いなー 見るタイミングというのも意外と縁なのかなとも思うし、これからもそんな感じで適当なままなんでしょうな。まあそれもありということで。

とはいえ、この映画がなかなか面白かったんで、遡って前作を見てみたい気がします。しかし、配信サービスでは見つけられなかったので、見るのはハードルが高い。どこかで配信して欲しい。

さて、この映画、刑事のカン・チョルジュン(ソル・ギョング)のがどう見てもヤクザみたいな行動してておもろいです。ヤクザのイ・ウォンスル(チョン・ジェヨン)はインテリヤクザでビジネスマンみたいな外見なので立場が逆転してる感じ。

カン・チョルジュンがイ・ウォンスルを捕まえてやるって付け狙うんですけど、家に行ったり、店でいちゃもんつけたりで、逮捕するという目的は刑事だけどやり方は完全にヤクザみたいなんだもん。笑う。

警察とヤクザの抗争っていうよりは、喧嘩って感じの拳のやりとりなんで、なんか面白いです。今って、色々武器もあるし、シンプルな喧嘩なんてほんと難しいよね。でもこの映画の主役たちはよく言えば正々堂々、悪く言えばガキっぽいので、子ども同士の喧嘩みたいな戦いを繰り広げてくれます。その辺りがなんか、笑っちゃうのよね。

そして、意外と色んな役者さんが出てるんですよ!まず、イ・ミンホが高校生役。いきなり出て来て、あれ?似てる気がする・・・なんてもう一度見直しちゃったよね。

間違いなく出てました。か、髪型・・・

ちなみにネタバレになってしまって申し訳ないんですが、彼の死体役を見れるのはこの映画くらいなんじゃ無いの?って言うレアな出番もございますよ!わお

よく見るとコ・ギョンピョも出てたりして。その他仲間って感じ。

あと、ウォンスルの手下役で、キム・ナムギルが出てるんですけど、全身からみなぎる殺気がすごい。ナイフで即死させちゃう凄腕の持ち主なんですけど、顔に「殺」って、書いてある感じ。かなりの迫力。怖い。

ユ・ヘジンなんかも出てきまして、精肉業者なのになぜか解剖してるし謎。この辺の方たちは前作も出てるのかもしれないなあ。そういうのが分からないのはやっぱり残念かも。

刑事の皆さんや、協力者もヤクザもそれぞれちゃんとキャラが立っているので、非常にその点がよいです。

カン・チョルジュンとオム班長のやり取りも見どころの一つと言えるよね。これがないときっと面白くないもん。

キム刑事もとぼけた風味が最高です。カン・チョルジュンとのコンビは非常にいい感じ。まぬけに見えるのか!?でなんども笑った~

戦いの間にも笑えるポイントをぶっ込んでて、よく練られてるなあって思えるエンターテイメントな映画でした。ラストのカン・チョルジュンとイ・ウォンスルの喧嘩を見て、自分も捕まってるのに思わず笑っちゃうのとか最高。かなり面白かったですよー

 

カン・チョルジュン 公共の敵1-1が見れるのは・・・


【韓国映画】荊棘の秘密 の感想 行方不明になった娘を探す母親役をソン・イェジンが熱演!

韓国映画の「荊棘の秘密」を見ました。最後まで一気に見せるサスペンス。
ラストで秘密ははっきりと暴かれるので、そういった点ではスッキリするけれど、内容的には全く気持ち良くはありません。ラストに実は娘はこう思っていたといううっすらとした希望みたいなものを見せてくるのが余計に絶望を深くするって感じ。見てないとなんのこっちゃ、かもですがあああああ

 

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構成とかストーリーとかはうまく出来ているし映画としては面白いなあ、とは思うんですが、まあ後味は悪いです。この作品は監督はイ・ギョンミなんですが、脚本にはパク・チャヌクが名を連ねています。なので、この独特の気持ち悪さも納得がいく気がしちゃう。ちなみにイ・ギョンミ監督は私の大好きなペルソナのラブセットを撮った監督なんですね!なるほどー

何度も繰り返し差し込まれるイメージが色々あって、それは娘のライブ風景やピエロの絵とかの妙なカラフルさと、逆に娘の血まみれの画像とか暴力的なシーンの陰惨さと。その対比が人間なんだか社会なんだかの2面性みたいなものを強調してきてガクーンと来る。こういう印象に残るイメージを利用するのがパク・チャヌクってうまいと思うので、そういう部分は監督も影響を受けてるのかななんて思ったり。

そういう風に印象深いシーンは色々あったんだけど、私が一番心に残ったのは、盗撮のために車の空気清浄器を先生にプレゼントする時のミンジンとミオクの偽善的な満面の笑みです。今思い出してもめっちゃ怖い。双子みたいな二人のビジュアルも怖い。

さて、ソン・イェジンは、出演しているドラマや映画をわりと見ていますが、私は今まで良いというか好きな演技だなと思った覚えがあまりないのだけど、この映画では追い詰められた母親役を熱演していて非常に良かったです。迫力がありましたよ・・・ 激情的なんだけど、妙に冷静なところがうまかったです・・・ 怖かった。その冷静さがラストの復讐の方法に繋がるんだと思うんだけど、権力に重きを置く人間にとっては物理的な死よりも社会的な死の方が辛いよね。というわけであの復讐方法は殺すよりも相手をずっと苦しめられる方法でしたね。うむ。

キム・ジュヒョクも元アナ、そして国会議員候補っていうのはピッタリの役でしたねえ。私が見た作品だけかもしれないけど、彼ってどの役でもめっちゃ苦しそうな役なんですよ・・・ これもだったし。底抜けに明るい役柄で出演している作品があったら見てみたいなあ。

選挙活動をしている状態という舞台を選んだことで物語が複雑になったように見えるけれど、家族の問題としてどこでも起こり得る事件なのかも。まあさすがに娘の死という最悪の結末まで行ってしまうことはなかなかないとは思うけれど。そう考えると更に恐ろしさを感じてしまうのでした。

 

荊棘の秘密が見れるのは・・・