【韓国映画】映画は映画だ の感想 ソ・ジソプの眼差しを思い切り堪能出来る映画なのです。

最近は、韓国ドラマに関しては沢山ドラマを見ていく過程で全体的になんとなくどんなドラマがあるかがちょっと分かるようになってきたところなんですが、韓国映画に関してはあまり見ていないので、知るきっかけとなるとっかかりがありません。もちろん好きな俳優さんが出てるのは見たいな~という気持ちはあるのですが、今のところそこまで手が回ってない^^;

なので、限られた本数から選ぶのが分かりやすいので、Gyao!で無料配信している映画で気になるのが無いかな~とたまにパトロールするのですが、そうしたらソ・ジソプが出ている「映画は映画だ」があるではありませんか!

これは見るしかありません~

 

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ソ・ジソプは、どんな貧乏でもお金持ちでもチンピラでも社長でもどれも素晴らしく演じてくれる俳優さん(だと私は思っている!)ですが、この映画ではその中でもはまり役と言えるヤクザを演じています。
黒いスーツと髭と鋭い眼光にゾクゾクします。ひー
いるだけでその存在感がすごい。

映画俳優役のカン・ジファンとひょんなことから映画に出ることになるヤクザ役のソ・ジソプのダブル主役という体で、最後の喧嘩のシーンも2人の姿に圧倒されるのだけれど、やっぱり役柄的にも完全に悲劇を背負っているガンペの方に肩入れしてしまう。最後のソ・ジソプ演じるガンペの眼差しはあまりにも印象的で夢に出て来そうでした。

映画は映画だ、そしてこれが俺の現実の世界だと突きつけられるような、自分自身に突き付けているような、なんとも言えない気分になるラストでした。

 

衣装のスーツも黒、会長と打つ碁の石もあくまでも黒なガンペに対し、スタは白をまといますが、光が無いと闇が無い訳で対称的な2人は全く違うようでいて、どこかそこまで完全に違うとも言い切れないような部分がそのせいで余計に際立つような気もします。

映画の中で映画を撮影、とかわざと色を対象的にするとかが少し皮肉っぽく感じて、そこは面白いな、と思ったり。

 

ただ、ちょっとだけ気になったのは、主役の男性二人のシーンに関しては、喧嘩や関わりにかなりこだわり気を使って撮影をしていると思ったのですが、女性と彼らのシーンが細やかでなくちょっと雑というか美しく見えないというかそんな気がしてしまったんですよね。あくまでもなんとなくなんですけども。

そして調べていたら、監督のチャン・フンは以前に見た義兄弟の監督でもあったみたいなんですよね。その映画もカン・ドンウォンとソン・ガンホの男性2人が主役なので、あーなるほどと思ったのが、男同士の友情や関係性などそういうのを描くのに重きを置いている監督なのかもしれないな・・・と思ったのです。だからどうしても男性同志のシーンに力が入って、それ以外はそこまで・・・って感じなのかもとなんとなく。
私なども男たちの挽歌の影響を受けているからなのか、そういう男同士の絆ものには弱いので、なるほど納得、気持ちは分かるんですけどね。とはいえ、美は細部に宿ると私は思ってたりするのでもったいない気持ちが少し。

 

最高!という訳ではないけれど、見応えがある部分もあって嫌いじゃないです。
ヤクザの兄弟分と映画ごっこをしようぜと殴り合いのフリをしている時のガンペの無邪気な表情のシーンとか、思い返してみると後から少しずつ胸が切なくなるような余韻が残る映画のような気がして来るのでした。

 

 

映画は映画だが見れるのは・・・