【韓国ドラマ】むやみに切なく の感想 そのタイトル通りにめちゃめちゃ切ないんですけどー!

むやみに切なくを視聴終了しました。
キム・ウビンもスジも特に好きでも嫌いでもなく・・・という役者さんが主役なのですが、U-NEXTで見放題が始まったし、ドラマのタイトルも知っていたしということで見ることにしました。

ごめん、愛してる」のイ・ギョンヒが脚本を担当しているそうなんですが、この余命宣告された男の生き方を描くというのが二つのドラマの類似点としてあげられそうです。とはいえ、結末は違うと言えるかな・・・
人生の時間は有限であるという知ってはいるけどなかなか実感できない事実をドラマを通して、人々に考える機会を作ってくれているような気がします。

 

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私も視聴しながら、人間は死の存在を間近に感じないと生を意識できないなんて人生はまるで難解なゲームみたいだ・・・とそんなことを思いながら見ていました。
しかし、とにかくこのドラマはタイトルの通りむやみに切ないので、元気な時に見るか、いっそめちゃめちゃ落ち込んでいて泣いて全部忘れたいような時に浸って見るのがオススメなのではないかと思います。

見るのにやや疲労感があるので、私も休み休み見ました。
心がちょっとしんどくて・・・

キム・ウビンは冬や雪の情景がとても似合う人だなあと。
一面の雪の中、一人で辛い事実を心に抱え込んで迷い惑い立ち止まるような姿が絵になる。あんな大きな体なのに途方にくれて心に悲しみを秘めたような。

余命宣告されても、どこか静かにそれを受け入れて、自分に出来ることを探す姿は脆くもあり、強くもあり。彼の揺れる瞳がとても効果的で、ドラマの中では彼の演技に釘づけでした。

実際にキム・ウビンが闘病をしているのを知っているので、少し複雑な気持ちも感じながらの視聴となりましたが、早く元気になって戻ってきてほしいと思う演技を見せてくれたなあと思います。

そして、彼は高校生役も未だに違和感がないのは、お肌が綺麗だからかな・・・?
あとキスシーンでスジの顔を包み込む大きな手がとても美しかったです。

愛犬のポロロもとても可愛くて、切ないドラマを少し和らげてくれたかな・・・
こうして見るとこの子は本当におっきいな~

スジも必死に生きる姿をそれなりに好演していたと思います。
着飾ればとても美しい女性だけど、ガサツで勝気な姿も魅力的なのはすごい。
でも、完全にウルに感情移入することが出来なかったのは、キム・ウビンが凄すぎたせいなのか、スジがもう一歩足りなかったからなのか・・・という気がします。
ちょっと心の動きが分かりづらい感じがあったんですよね。でも二人の姿はとても美しかったです。

チン・ギョンは、好きな役者さんなんだけど、母親役はちょっといまいちに感じてしまった。もうちょっとコミカルな感じの演技の方が似合いますね。
そして、轢き逃げ犯役のイム・ジュウンは見た事あるなあと思ったら、相続者たちでカン・ハヌルの家庭教師役をしていた方だった!綺麗な人だけど、うまく愛を手に入れられない感じの役が似合うなあと思うのでした。

 

総合的には良いドラマでしたが、登場人物たちの境遇や運命の設定からすでに切ないので、見るのがちょっとしんどいドラマでもありました・・・

 

むやみに切なくが見れるのは・・・


【韓国ドラマ】あやしいパートナー の感想 どこか既視感を感じてしまうものの全体的には楽しめるラブコメかな

チ・チャンウクの兵役に行く前のドラマ、怪しいパートナーを視聴終了しました!
だいたい1話が30分で40話なんですけど、1話が30分だと見るのがとても楽ちんです。よっぽど面白いドラマでないと、1時間ずっと熱中してるのは辛い時があるんですよね。なので、このドラマはサクサク見れて良かったです。

 

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なんとなく見たことのあるドラマのパッチワーク感が無いことはなく、でも全体的にはまとまっていて楽しめるかな、という印象です。チ・チャンウクの魅力は楽しめると思います。私自身はというとドラマの役柄に寄ってかなり左右されるようで、このドラマのチ・チャンウクはまあまあ好きかな・・・という感じ。魅力的に描こうとしている意図は見えるけど、そこまでズキューンとはなりませんでした。やっぱりヒーラーとか、THE K2みたいに体を張って愛する人を守るのが好きなのかもなあ。このドラマもその要素もちょっとあるんですけどね!

このドラマで実感したのは、私はチ・チャンウクの背中が好きだ、ということ。
まあ韓国ドラマでお約束のシャワーシーンもあるんですが、序盤で背中側から映してるシーンがあって、これは・・・!と思ったのです。ソ・ジソプなら手が好きなように、チ・チャンウクは背中が好きだなあと実感。
こうやって抱きしめてるシーンでも顔が見えてる時より、背中がいいなあと思って見てた~ なんだかこう肩甲骨と筋肉のバランスが良いなあと・・・我ながらマニアック。わはは。

あと、序盤はチ・チャンウク演じるジウクと、ナム・ジヒョン演じるボンヒが、お互いにうまく思いを通わせられない状態の時のチ・チャンウクのボンヒを見る切なそうな顔がとても好きだったんだけど、つき合い始めてからは結構興味を失ってしまったかも。付き合い始めてからも韓ドラマお得意の実は親同士の因縁の関係があって二人は許されない仲だったみたいなエピソードがあって二人はもう駄目かもとはなるんだけど、結局お互いに好きなのは変わらないので・・・ 自分でも自覚していないくらいの思いを相手に抱いているみたいな期間が描かれているのが好きなので、思いが伝わるのが早すぎるとつまらない気がしちゃうんですよねー。

しっかし、ジウクの父を殺した(と思いこんでいる)人がボンヒの父だったと気づくシーンは、言ってみれば幸せの絶頂の時な訳で、二人でボンヒの部屋に入っていった時にまさかな・・・と思ったけど、本当にその時に気づくんかい!って感じで、脚本家の方もSだな、と思いましたよねえ。

ナム・ジヒョンもまあ可愛いかな・・・とは思うのだけど、弁護士という設定ならもうちょっとしっかりした口調で話す方が良かったような気がしました。らしくなさが良いのかもしれないけど、気になった。二人の相性はまあまあかな。トキメキは無かったかも。

イ・ドクファや、チャン・ヒョクジンはいい味を出していたし、チェ・テジュンやキム・イェウォンもちょっと独特な感じがまあ良かったです。その中でナラはちょっと印象が薄かったかな。でも、事務所の仲間たちは全体的にみんなそれぞれのキャラしっかりしててわちゃわちゃが見てて楽しかった!

でもそんな中で、一番気になったのはやっぱり彼です。チョン・ヒョンス役のドンハ。私が見たことのあるドラマだとアクシデントカップルでジスの付き人役で出ていたらしいんだけど、これっぽっちも記憶にありません。でもこのドラマでは彼の存在がドラマを見応えのあるものにしていたような気がします。ふてぶてしさ、悲しみ、など色々な表情を見せてくれてこれからが楽しみだなあと思いました。癖のある個性的な役者さんですが、その個性を消して何でも無い人の役も出来そうだな。気になる存在だわー!

なので、ドラマは途中からどっちかというとドンハばっかり見てました^^;

 

そうそう、検察庁長の息子役で2PMのチャンソンが出てました。彼はこういうちょい出演が多いですね。でも申し訳ないけど、検事(まだ見習いかな)っぽくは見えないかも・・・

そして、父親の検察庁長が保身のために色々と悪事を働いているんですが、息子のヒジュンを殺されたことを非常に憤っているんだけど、どうも家族を大事にする父親っぽさが全く見えなかったんだよなあ。職場に飾ってる写真も息子のみが写っている写真だし、あれがせめて家族写真にするとか、息子を大事にしていた頃の回想シーンを入れるとかもっとリアリティーを出す方法は無かったのかなと考えてしまいました。息子への愛情が薄っぺらく感じて、取ってつけたようだったわ・・・

あとは、未来が見える依頼人の予言は結局当たらなかったということなのか、死にそうなくらいのけがをしたけど助かったから予言は当たったということなのかな?ちなみに予言が本当に出来る人は、人の生死についての未来が見えたとしても口外はしないと思うんだけどな。本当に当たるって分かってたら言ってはいけないものだと自覚があると思うよ。という違和感もありました。

 

そんなこんなで色々気になる部分はあるんですけど、チ・チャンウク好きの方なら彼の色んな表情が見れて楽しめるドラマだと思います。私もほどほどに楽しめました!
ドンハを見つけたのが収穫です~

 

 

あやしいパートナーが見れるのは・・・

 

 

【韓国ドラマ】仮面 の感想 のっけからありえない状況でびっくりだよ・・・

チュ・ジフンが出ているということもあって、いつか見ようと思っていたドラマの仮面を見終わりました。野王を見てからいまいちスエが苦手でそういう意味でなかなか手が出せなかったんですが、まあなんでも自分で見てみないと分かりませんから、まず1話だけでもと見始めました。そしたら最初から、崖から車が転落するシーンで、まあそれはいいとしてもそのまま海に落ちた車の中から一体どうやって人を助けるんですかー?とあっけにとられました。それも夜の海。下手したら助けようとした本人も死にますぜ・・・

 

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私はファンタジー的なドラマが好きなので、現実にはありえない設定は嫌いではないのですが、ドラマの内容にも寄るのかなあ、このドラマはサスペンス風味なので、やっぱり巧妙な罠とか、頭脳的な嘘とかそういうものを求めてしまい、変にアクロバティックでごり押し感のあるのはイマイチ乗り切れない原因のひとつになったなあと思います。秘密と同じ脚本家さんの作品らしいけど、あの緻密さは一体どこへ・・・

でも、最後は一体ハッピーエンドなのか、みんなで地獄に落ちるのかが気になって最後まで見ました。各話の終わりは先が気になるつくりにはなっていましたし。

スエが演じるピョン・ジスクが、あんまり好きでは無かったなあ。最初は一応怯えてる風でだんだん大胆になって行くのを見せたかったんだろうけども、最初からずうずうしく見えたのがソ・ウナの真似に慣れていくと更にずうずうしくなっただけのように見えるのでした。

最後に捕まった時はなりすましの詐欺罪だけじゃなくて、ソ・ウナの財産を横領した罪もちゃんと裁かれたんだろうかと気になりましたよ。ソクフンのせいでこんなことになったと思ってそうだけど、実は自分の欲に負けたような。自分の本当の家族とかに好きなだけ使っててそこへの罪の意識の無さに恐怖を感じるというか。どうせお金持ちのお金だからいいのさ~という感覚なんだろうか?
そんな訳でミヌとのハッピーエンドは解せない。納得感ない。

チュ・ジフン演じるミヌは幼い頃に自分のせいで母が死んだせいでかなりのマザコン。でもだんだんジスクのことを好きになるんだけど、どうも母への思慕がジスクへと対象を変えただけに見えて、二人が夫婦とか恋人には見えなくて、母と息子みたいに見えたのでした。スエがかなりの年上かと思ったら、2歳くらいしか変わらなかったんですけど、お母さんのように見えてしまう。ミヌの性格がこどもっぽいせいとスエが落着きすぎて見えるからかな?

そのせいか二人が素敵に見えなくて困ったなあ。
チュ・ジフンがスエを抱きしめていてもロマンチックに感じなかった。全く!

ヨン・ジョンフン演じるソクフンは、さすがにちょっと目をひんむきすぎだなあと思うんですが、どうでしょう?それこそさ、復讐するために好きでも無い女と結婚したんだとしたら、仮面をかぶって素顔を隠さないといけないんじゃないんでしょうか?

あんなにも、俺は悪いぜ~みたいに怖い顔するのはやり過ぎではないでしょうか・・・

あと、結局は父親の復讐のために色々悪いことをした訳なんですが、あれだけ悪いことをするには動機が弱く見える。恨みのある相手とかその家族を手にかけるだけならまだ理解の範疇だけど、関係ない人もお構いなしになっていくのがどうかな、と。
結局ソクフンは復讐するために、愛していたのだろうソ・ウナのことも犠牲することになるし。でもソ・ウナを復讐の道具として利用していたのか、本当に愛していたのかは最後までよく分からなかったな。その辺が雑でソクフンがどんな人なのか全然分からなかった気がする。

一番心に残ったのはユ・イニョンが演じたミヨンです。ソクフンという自分を愛してくれない人を絶望的なまでに愛していたから、自分も罪を重ね、ソクフンの罪を問う事も出来ず、でも離れて生きて行くことも出来なかった・・・

彼女の生き方や心の揺れだけはとても良く見えて切なかったなあ。
このユ・イニョンの演技はとても良かった・・・ こっちまで苦しくなる感じでした。

そしてメイドさんたちがユ・イニョンに対して「不倫専門役の女優みたいな顔をして」とか言うシーンがあって笑ってしまった!そう、来た来たマジで来たでユ・イニョンが不倫専門の女優役をしてたんですよね。台詞にそんなの混ぜてあるんだ!とちょっとビックリ。

あとはミヌの部下のチャンスがなんか見たことあるなあ・・・と考えていたら、花郎のヨウルでした。普通にしてたらこんな可愛らしい感じなんですねえ。考えてみたら、ミヌの部下は見るからに良い人そう、ソクフンの部下は見るからに悪そうって感じで、ちょっとパッキリ分け過ぎた気が。しかしソクフンのあのメガネの部下の人は何の恩があってあそこまでソクフンの命令通りに何でもしていたんだろう。最後まで盾になってソクフンを逃がそうとしてたし。復讐の志をともにする人なのかと思ってたらただの従順な部下だったんかい!っていう。うーん。

ジスクとミヌはハッピーエンド、ソクフンとミヨンは全く逆という最後でしたが、なんかすっきりしないです。面白くなる要素もたくさんあった気がするのに、大事なところが抜けているようなそんな気がしたドラマでした。

 

仮面が見れるのは・・・



 

【韓国ドラマ】神様がくれた14日間 の感想 ラストはさておきチョ・スンウの演技が最高

神さまがくれた14日間をGyao!で視聴終了しました。
配信が始まって初めて存在を知ったドラマだったんですよねー
お、イ・ボヨンが出ている!と見始めたらストーリーの展開が早くて結構夢中になって見ました。が!ラストへの怒涛の展開はまさにどんでん返しですごいなーと思うとともに、でも一体どうなったんやー!?という釈然としない気持ちも残る。実はいまだにどう解釈していいのか分からないような・・・

 

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イ・ボヨンは娘を守ろうとする母親を熱演していました。ちょっとはじめの辺りは過剰な演技に引いてしまうところもありましたが、中盤から終盤にかけて平気になって来たのは慣れだったのかも。娘が誘拐されて泣き叫んでいるところを迫真の演技と思うか、わざとらしいと思うかは見る人に寄るのかもしれません。私は後者だったのでちょっと見ているのにしんどさがありました。

そして、娘を守るためとはいえ、人を車で轢こうとしたり何でもありですからね。まあでもキム・スヒョンは元ヤンの設定だから・・・と無理やり納得させつつ。むにゃむにゃ

でも、他のすべてはさておき、チョ・スンウが演じるキ・ドンチャンが最高だったので、このドラマを見て良かったと思ったんですよねー!

チョ・スンウは馬医とこのドラマくらいしか出てないんですね。馬医はドラマの存在は知っていたけど、時代劇だし長そうだしで全く見る気もなかったんですけど、ちょっと興味が出てきました。っていうくらいこのドラマでの存在感が抜群でもっと彼の他の演技を見て比べてみたいと思いました。やっぱり映画を見るべきかな・・・

ちょっと特徴のある声と、思い悩んだような表情や子どもに見せる優しい顔など、目が離せない感じ。おっとこまえーっていうんではないけど、魅力的なんですよね。いい。

 

ドラマとしては、ストーリーは意外性があったし、スピーディーな展開、繰り返されるどんでん返しで息をつく暇もなく。結構夢中になって見たので面白かったと思うんです。だからこそ、ラストがもったいない気がしてしまうんですよねー

そして裏テーマは母親の我が子への母性愛。スヒョンへのセッピョルへの母性愛が中心に描かれているように見えるけど、スンニョのドンホへの母性愛、そして皮肉な事にセッピョルの誘拐事件を引き起こした原因も息子を守ろうとする母の愛情ゆえだったという。
しかし、「自分の子どもを守ろうとする母親」は尊く見えるのかもしれないけれど、「自分の子ども”だけ”を守ろうとする母親」という存在は諸刃の剣なんだなあと思ったのです。まさに過ぎたるは及ばざるが如しで、子どもへの過剰な愛情というのは或る意味、自己愛なのかもしれない。自分の子どもを守るためなら、他の人は傷つけても良いという近視眼的な思考はとても危険なことで、地球にいるすべての人が誰かの子どもなんだということ忘れてはいけないな、と思ったのでした。・・・ってそんなことを伝えたいドラマなのかは分からないけど。

 

セッピョル役のキム・ユビンちゃんはとっても上手だったし、ノ・ミヌが素に近そうなミュージシャン役で出てるし、そういうのも見どころのひとつ。あ、一人だけ気になる登場人物としては、チョン・ギョウンが演じてた刑事のウジン。彼の無駄死にみたいなの(死んでないようだけど)は必要だったのかってことかな。なんだったんだろうか。花とか散ってなかった?そこで素になっちゃったんだけど・・・一体。

 

ラストの解釈は見た人にお任せって作りにしようとしたと思われるのですが、多分そこをうまく作り切れなくて矛盾した感じになってしまったんでしょうね。なので、私は自分の都合の良いようにドンホを刑務所に迎えに行った人たちの中にはドンチャンもいたのだということにしようと思っています。だって死ぬ必然性が無いんだもんなあ。占いのせいだというなら説得力はないなと。

はあ、考えれば考えるほどラストはもう少しどうにかならなかったのか、と思ってしまうドラマでした!わーもう考えるの終わり―!

 

神様がくれた14日間が見れるのは・・

 

【韓国ドラマ】バリでの出来事 の感想 ドラマ全体を覆う閉塞感がすごかった・・・

バリでの出来事をやっと視聴終了しましたよ!
なんともかんともドラマ全体を覆う閉塞感で息が出来なくなりそうな気分で見ていました。登場人物のお金がある人も貧乏な人でも全員が感情が自由でなくて、ニッチもサッチもいかない感じがなんとも。しかし、そのどんどん深みにはまってしまう感じが反対に魅力のドラマでもありました。

 

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このドラマの存在を知ったのは、ファッション王を見た後に、ラストが一体どういうことだったんだー!と頭を抱えてしまって誰かどういうことか教えて!と見た方の感想をむさぼり読んだのですが、その時にファッション王がバリでの出来事に似ている、と書いている方が多かったのですよね。そしてその時にファッション王みたいなら見たくないなあと思って敬遠したまま時は過ぎ・・・
でも、ソ・ジソプが出てますからいつか見ようと思っていたら、今になりました。

結論から言うと、私はファッション王よりずっと面白かった!です。

ちなみに似ている点は下記のようなところかなと思います。

・主役のライバル同志の男性2人が貧乏な人と金持ちな人である。そしてどちらも貧乏なヒロインを好きになる恋のライバルでもあり、仕事上でもライバルである。
・金持ちの方の男性の父親が暴力的で息子は頭が上がらない。
・主役の女性が貧乏で、貧乏と金持ちの男2人の間で優柔不断である。
・最後に人が死ぬ。
・最初と最後の場面が外国(これは他のドラマでも多いけど)

でも、ファッション王が視聴者に解釈を任せるラストであるのに対し、バリでの出来事はしっかり結論が描かれていて、そこに至るまでの登場人物の心情も視聴者も理解できる形のストーリーとなっています。この違いは大きい!作品全体の出来を左右する!

カン・イヌクは、本当にスジョンを愛していたのだろうか?
スジョンを見つめているはずの場面で、カン・イヌクの目がまるで何も見ていないように感じて、その視線がスジョンを通り越して、貧乏で希望がない自分自身を同じような境遇の彼女に投影しているような気がした。そんな愛情のような自己愛のようなもの。

しかし、ソ・ジソプは手が本当に美しい。多分もうそれだけでも好きだ。

チョ・インソンが演じるチョン・ジェミンもとても強烈で、何でも手に入れられるはずの恵まれた境遇のはずなのに、どこか捨て犬のような目が素晴らしい。
彼の焦燥感は私の心までかき乱しました。

いやーしかしソ・ジソプとチョ・インソンがライバル関係というのは非常に見応えがありました。どちらも決して引けを取らない演技と迫力で最後までどうなるのか分からない展開を更に引き立たせていましたね。が、私はやっぱりカン・イヌクの底のない劣等感に惹かれてしまうかな。

そんな二人に愛されるスジョン役のハ・ジウォン。
このドラマの役柄については悪くはないけど、すごく良くも無いかな・・・と思ったのです。彼女は顔つきがキリっとしているせいなのか、メソメソ泣いたりするのが似合わない気がしてしまう。もう少し二人の間でフラフラと揺れる感情を弱々しく表現してくれる人の方が良かったかな・・・

それに対し、ヨンジュ役のパク・イェジンは金持ちの鼻もちならない女性が得意の役者さんなので、全く違和感なし。二兎を追って結局何も誰も手に入れられない彼女が悲しかったな。

 

ドラマを覆う閉塞感がすべてラストへ繋がっていく展開で、ああそうなるしか無かったよねと思いつつ、切なさもありつつ、でも決して視聴後の感触は悪くはないのでした。とはいえ、見るのにパワーが必要なちょっと疲れるドラマではありました・・・!

 

バリでの出来事が見れるのは・・・