またまたドラマ・フェスティバルの1話完結ドラマの感想です。今回はカン・ハヌル主演の「不穏」です。これも結構良かったんだよな~
カン・ハヌルはこのドラマで初主演らしいのですが、こういう短編ドラマが次世代の主役クラスの俳優さんのお披露目の場となっているのかもしれませんねー そう短い時間でも輝きは隠せないものなんだなあと今回このシリーズで私が見た3作(眠れる森の魔女、禁じられた愛、不穏)を思い返すと納得しちゃいます。
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それにしてもカン・ハヌルの両班姿は美しいです。切れ長の目が古風な服装にとても似合う。ジュンギョンの庶子ゆえに実力を認められることがない絶望と自分のような生まれでも活躍できる新しい世を渇望する瞳。そして信じたものが辿り着く先はまた自由な世界などではないと知る。
そうして自分が何かをなすことは出来なかったけれど、先生として生き抜いて、自分の弟子に新しい時代を作る思いを託す。その諦念の先に見える希望が胸を打つのだった。そしてその弟子はホ・ギュンという「ホン・ギルドン伝の作者」だという設定はあくまでも架空の物語だけど、その名前だけで視聴者に希望を見せるという手法はすごいなあと思うのでした。うまい。
もう一つの希望は、ヤン・ジヌ演じるジュヌが自分は庶子ではないけれど、弟のジュンギョンを助けようとしたこと。庶子の弟をいじめるパターンが多いのに珍しいなーって思いました。ヤン・ジヌの両班姿もお似合いだったな。彼も時代劇の方が似合う気がしちゃう。
絶望と希望が交錯するうまいストーリー展開になっていて、完全なハッピーエンドではないけれど、ラストもどこか良かったなあと思える終わり方で面白かったです。映画のような感覚で見れる良く出来たドラマでした!