【韓国ドラマ】一理ある愛 の感想 一体どんな一理ある愛を見れるのかと思ったんですが・・・

「一理ある愛」の視聴を終了しました。どんな一理ある愛が見れるのかと思ったんだけど、うーん私はあんまり好みではありませんでした。結局どんな愛にも一理はあるということだったのかな・・・とは思うけれど、それを言ってしまうとそんなの当り前で身も蓋もない気がしてしまう。それは、正しい愛も間違った愛もないのと同じで百人いたら百通りの愛の形があるのと同じ。なので、このドラマの登場人物にとっての「一理ある愛」が見たかったのですが、その部分でいうとつじつま合わせのようで納得できない後味が残りましたね・・・ 特にジュンのその後とかね。

 

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イルリを見ていると家族というものが蜘蛛の糸みたいに見えてしまう。絡み取られて身動きが出来ない。ヒスの介護はまだ良いとして、ヒテの母親に学歴がないとかヒスの病気はお前のせいだと言われたり、ヒテの弟の面倒までみなけれればいけないのとか、そんな状況は愛だけでは乗り越えられない。そんな時に出会ったのがキム・ジュンだったのだけど、結局彼は単にイルリのヒテへの愛を再確認するための機会を与えてくれた人みたいになってて後味が悪い。

多分あまり好きじゃないのが、「死」もしくは「死に直面する」を人の意識の変化に使いすぎなところ。イルリがジュンの前で過呼吸になる場面(ジュンがイルリに恋した)、イルリの過呼吸での入院(ヒテのイルリへの思いが生きていてくれたらそれでいいに変化)、ヒスの死など。そういうのはドラマの中で一度くらいなら使ってもいいと思うんだけど、安易に使うとまたかという気分になってしまう気がする。

人間はひとりでは生きていけなくて、人と関係することで生きていくのだろうけど、それにしても結局イルリがジュンにしたことは何だったんだろう。ひとりぼっちだった人に「一人は寂しい」という気持ちに気づかせて放り出しただけな気がしてしまう。そんなことないよと言わんばかりにラストで突然彼の母親の存在を出してきたり、次の職場はたくさんの人が働いている工房ににしたとか、とってつけたかのような結末にはがっかりしたな。もっと早めの段階でそういう彼の変化を徐々に描写してくれたらよかったけど、突然なのでなんだそれは・・・という気持ちになる。彼のイルリへの思いも一理ある愛で無駄ではなかったといいたいのだとは思いますが、無理やりだな。静かに納得できるようにそう見せて欲しい。ジュンはイルリとヒテの関係修復のためのただの触媒だったという気持ちが拭えないままだもの。

パク・ジョンミンが演じたギテも話が通じない感じが凄い怖かったなあ。サバハですごく良かったしつかみどころのない雰囲気を出すのがうまいですね。しかしギテとイリの恋愛はこのドラマの中で恋愛のレパートリーを増やすために出したんだろうけどここもイマイチうまく働いてないように思えたな。

ところでイルリの名前は、イルリ=一理なのかなと思ったら一梨って感じが途中ででてきたんだよな。離婚届でだったかな?でも発音は同じだからタイトルと掛けてるんだろうなー多分。

オム・テウンが快傑春香ですっかり苦手になってしまったんだけど、今回もまさにそういう私が苦手だなぁと思う男性像を体現していてなんとも言えない気分。彼が苦手なのか、彼が演じる役が苦手なのかどっちなのだろうといつも考えちゃう。

ラストまで見たものの、なんだったんだ・・・という気持ちがある。イ・シヨンの高校生~疲れ切った大人になる変化とかは見事だったと思うんだけど、ストーリーはちょっとな。実は、ヒテの母親がジュンのことをミスター・チャンと錯覚し始めた頃から、もしかしてジュンもあの家族と一緒に暮らすようになる!?なんていう結末を思い付き、それなら新しくて面白いし一理ある愛ってタイトルも納得~なんて想像したんですが、全然違いましたね・・・ そういう流れの方が興味深いストーリーになっただろうと思うんですが!ま、ぶっ飛びすぎか!いいと思うけどなあ。残念~

 

一理ある愛が見れるのは・・・