【韓国ドラマ】パンチ〜余命6ヶ月の奇跡 の感想 自分にとって大切なものが何かを考えてしまった

「パンチ〜余命6ヶ月の奇跡」を視聴終了しました。意外なことにキム・レウォンが主演のドラマを見るのは初めて!映画の江南ブルースで見たことがあるくらい。このドラマでは余命宣告されて改心して闘う検事という難しい役どころだったと思うんですけど、とても良かったな。娘を愛するパパの顔が心に残りました。

 

スポンサーリンク


 

だけど、二転三転するストーリーはなかなか見てるのがしんどいかった~ パク・ジョンファンに残された時間が短いことが分かっているのでどうしてもハラハラしてしまいます。なにより彼の娘のイェリン役のキム・ジヨンちゃんがうまくてねえ・・・ 彼女の泣く姿を見ているのは辛かったなあ。ほんと韓ドラに出てくる子役ちゃんたちは演技が本当に上手でビックリしますね!

シン・ハギョン役のキム・アジュンは正義を貫こうとする検事の役が似合っていましたね。こういうキリっとした役が似合うな。しかしこのドラマではちゃんとした検事の方が少なくて彼女と次長検事くらいしかいなかったよね!?本当にそんな状況だったら恐ろしいなあなんて。

パク・ジョンファン(キム・レウォン)だって検事になりたての頃は高い志を持っていたのに、現実を前に道を踏み外してしまうんだけど、脳腫瘍になり余命宣告を受けた後に娘のために罪を償い、間違ったことを正そうとする。人間って本当はいつまでとは分からないまでも実際には期間限定の命なのにその事実を目の前に突き付けられないと認識できないんですよね。そうしてやっと初めて限られた時間をどう生きるべきかと考えることが出来るものなんだなあ・・・ 本当はいつも自覚できたらいいんだけど、難しい。

やっぱりドラマの一番の見どころはイ・テジュン(チョ・ジェヒョン)とユン・ジスク(チェ・ミョンギル)のパワーゲームの部分なのかな。味方になったり敵になったりする彼らを見ていたらアメーバの細胞分裂を見ているような気分になる。手を組んだり、陥れたりのスピードが早くて、時勢を読むのにたけていると言えば聞こえはいいけれど、損得勘定の計算が早いだけとも言えるのかなあ。

チェ・ミョンギルは長官とか社長とか上に立つ人の役が似合う。迫力がありますよね。なので反対に普通の家庭の母親役などを演じると怖すぎることもあるなあって印象。金よ出てこいコンコンの時の母親は語気がキツくてとっても怖かったって思い出しました。

イ・テジュンとユン・ジスクだと本当に恐ろしいのはユン・ジスクの方なのかもしれない。イ・テジュンはのし上がるためなら悪いこともする、という自覚があるけど、ユン・ジスクは悪いことをしても、これは正しいことのためにやむを得ずすることだから仕方がなくて自分は悪くないと思っている。繰り返し描かれる育ちの違いというのが根底にあるのだろうし、それが韓国の現実なのかな・・・

そして同僚の検事たちの思惑も絡み合って更に複雑。チェ・ヨンジン役のソ・ジヘいいですよね。嫉妬の化身でもアナウンサー役で出てましたね~ 背筋が伸びてとても姿勢がいいので、こういう役が似合うのだと思う。ちょっとしれっとした色気もあって好き。

イ・ホソン(オン・ジュワン)はどんどん自分の目指す道を見失っていく姿が怖かったですね。彼自身もどこに行きたいのか分からないままマシだと思う方を選んでやっていたら、いつしか抜け出せなくなっていたという。上に従っていたら最終的にはこんなことになってしまった・・・という彼のような存在が私たちが普通に会社勤めをしていたらなってしまうかもしれない姿に一番近いのかも、なんてことを考えていました。

 

相手を陥れるために命をもてあそぶようなセリフをいうシーンもあって、それがリアルな感じでもあるんだけど、ちょっと聞いてるのがつらいなんてところもありましたね・・・ 興味深かったし、どうなっちゃうの~とわりと夢中になって見はしたんですけど、どうしてもテーマが重いので、見るのに力が必要なドラマでありました~!

 

 

パンチ〜余命6ヶ月の奇跡が見れるのは・・・