【韓国ドラマ】ザ・ウィルス の感想 欲望という名のウィルスも存在するのだろうか?

ザ・ウィルスの視聴を終了しました。どうしても同じようにウィルスの蔓延をテーマにしたドラマ「世界の終わり」と比べてしまうのですよねー。パニックものではあるんだけど、ウィルス自体ではなくてそれに対峙する人間の心というものの方が脅威だと描かれてるかな。こちらのドラマの方が動的ではあるけど、そういう描かれ方は似てると思いました。

 

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OCNのドラマは私の好みに合うことが多いのですが、このドラマはあんまりでした。妙に陰謀論臭い感じや、張られていない伏線を突然回収していく感じ、全体的に大げさすぎる演技というか演出でいまいちピンと来ませんでした。

西洋人がアジアを実験場としてウィルスをばらまいてワクチンを売ってお金もうけをする。そしてそれに韓国のトップも関わっているというのはなんだかちょっと無理があるような気がするなあ。荒唐無稽なお話は好きなタイプなんですけど、そこに行きつく流れが自然でないので、なんだかなあって思ってしまうであった。

ちょっとなあと思う部分がいろいろあって、まずめっちゃ簡単に感染するウィルスなのに危機対策班の人たちがマスク程度の防護なので脅威を感じるほどの臨場感が無いんですよね。目から血を流すというの病状自体は怖いんですけどね・・・ なのでそういう部分は断然「世界の終わり」に軍配が上がりますね。そういう描写が丁寧でウィルスに対する恐怖が否が応でも理解できるようになってましたもん。
そして、ウィルス保持者のキム・インチョルを演じてたのがヒョヌで、親に借金のカタで売られてウィルス実験されちゃうっていう役なんだけど、もっと高校生くらいで年齢が若い右も左も分からない感じの人の方が良かったんじゃないかな?彼だと完全に健康で体格のいい大人に見えて簡単に逃げることができたんじゃないの?って思えちゃってなんだか違和感を感じる。
あと、ラストの方でスパイが見つかったり、あれあの人味方だと思ってたのに?みたいなのが本当に突然出てくるんですよね。それまでに伏線が全くなくてあまりにも唐突なので「はあ・・・?」っていう気分になるというか。どんでん返しがちっとも効果的に働いていないんです。この感じはもしかしたらシーズン2みたいな続編ありきだったせいなのかもしれないんですけど、それにしても消化不良な気分であります。

 

10話に収めるにはてんこ盛りにしちゃった感じなのかもしれませんな。ウィルスの脅威があまり伝わってこないせいもあって、むしろ「欲望というウィルス」に感染してしまった人々のマヒした感覚の恐ろしさを描いているのかな、なんてことを思ったのでした。

 

ザ・ウィルスが見れるのは・・・