このドラマも邦題を見た途端ちょっとモノ申したくなる予感はありました。原題の『大魔術師』がどうして邦題『大魔術師Xのダブル・トリック』になったんや・・・ 語呂から言うと容疑者Xの献身辺りの真似っ子なんだろうかと勝手に邪推したりして知らんけど。雷大牛が文盲でサインの際に×って書いてたからXなのかとも思ったけど、彼は魔術師ではないから張賢の中国語のピンインがzhāng xiánだからこのXなのだろうか。でも私もわざわざピンイン変換のページに調べに行ったし普通の日本人は中国語の発音なんて知らんやん!?は~視聴者に伝わらないこだわり止めてほしい。
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さて、最近そんな事ばっかり言ってるんで、それは置いといて。
男たちの挽歌を見たらなんとなく香港映画を見たくなって、でもあんまりハードボイルドは疲れるからもうちょっと軽めのやつでトニー・レオンも出てるしなんとなく安心のクオリティーなんじゃないかと思ってこの映画を見始めました。そして見てたらラウ・チンワンも出てて、おー懐かしいなあ彼が出てる映画見たのってイー・トンシン監督のつきせぬ想い以来なんじゃないかしら~なんて考えてたら!なんとこの映画も同じ監督の映画でビックリ。わお。
一時期、香港映画を借りてめっちゃ色々見てた時期があったんですよねえ。懐かしい。しかし、この映画は香港映画だけど広東語じゃなくて北京語だな~ 今はそれが一般的なのかな?それとも北京が舞台の映画だったからかな?
ストーリーは軽妙で洒脱です。軍閥時代の北京が舞台なので日本人も出て来ます。でも軽妙なタッチの映画なのでそこまで酷い悪人という感じでは描かれていないかな・・・
この映画の見どころは素敵なお衣装なんじゃないでしょうか?チャイナ風の衣装なんですけど、顔までかかるくらいの襟でそれを女性も男性も着こなしていてとても素敵。そしてトニー・レオンは主役のマジシャン役なのですが、ちょっと彼自身も楽しんじゃってるんじゃないのって感じのコスプレ風衣装を色々着てます。インド人風の衣装とかね。そうなんだかこの映画、トニー・レオンが終始どこか楽しそうに見えるので私もなんだか見てて楽しかったんですよ~
ヒロインの柳蔭役のジョウ・シュンもミステリアスな美しさでとても良かったです。画皮であやかし役だった彼女ですね。印象に残るタイプの顔の女優さんだな。
ラストもトニー・レオンが主役だからヒロインとうまくいくのは彼なんだろうと思ってたらそこは一筋縄ではいかない感じ。そんなところもヒロインのしっかりしたキャラと合ってて良かったなと。
トリック自体は最後もそんなお手軽なんすか!?という感じだったし、魔術的なトリックは見応えがあるとは言えないけど、映画自体は面白くて楽しかった。何よりなんだか出演者の方々もちょっと楽しんじゃってる感があって、そこがなんか良かったです!