韓国映画の「10億」を見ました~ これはイ・ミンギとパク・ヒスン目当てで見ましたが、生き残りサバイバルゲーム的なお話なので、そのゲームに参加する人数が多いので、他にも割と有名で知っている俳優さんがたくさん出ていました。しっかし、サバイバルゲームと言ったら最後に誰が生き残るかが分からないのが面白いんじゃないの!?って思うのに、そこは冒頭から種明かしされちゃうので、おやおやって感じなんですよね。
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結局、プロデューサーがなぜそんなサバイバルゲームを開催したかという理由がラストで明かされるので、1人誰が生き残るかよりもそこがクライマックスだったということですよね。まあ、無作為に選ばれたと思ったメンバーが実は訳あって計画的に集められた人員であった、というのは定石の設定ですが、やっぱりここでもそうだったという訳ですね。
そのサバイバルゲームが行われる場所がオーストラリアのパースなんですけど、私はその景色がなかなか綺麗でいいな~なんて思ったんですよね。夕日とかブッシュとか砂丘みたいなとことか。あんなに大自然が残ってるんだなって思って。
なので、映画の中の登場人物たちが生き残るために必死になっている気分が伝わってこなかったという感じもあるかな。あんなに広大な場所に本当にそこまで監視カメラを設置して、逃げようとする彼らの行動が手に取るように分かるなんてことはやっぱり不可能だなって冷めた気分になりながら見てしまうのであった。
プロデューサー役のパク・ヒスンは、風貌は似合ってて良かったかな。でも近くにいたのに妻を助けずに見ていただけだったという理由でその人たちを殺そうとするのはやっぱりおかど違いだろう。ただ、大切な人を失って空っぽになった心っていうものは何かで満たさないと人間って生きていけないんだろうなとは常々思っているので、彼はその焦点のずれた復讐というものを目的として心に持つことで生きて来たんだろうな、とは想像できる。だからその目的を叶えた時に、すべて終わってしまったんだろう。
サバイバルゲームといってもゲーム自体にもほとんど興味が湧かないようなものばかりだったかな。人間の欲望みたいなものを一番表現していたのが、イ・ミンギの演じてた役だったので見てて興味深かったのはその部分くらい。
茶髪のイ・ミンギは新鮮。今どきの男の子って感じだった。他の人たちは良心を捨てきれない中途半場な人が多かったので、まあそれが普通の人なのかもしれないけれど、極限に置かれたら人間がどうなるのかというところを見せたいんじゃないの?と思うストーリーなのにかなりぬるく感じちゃう。
ってな訳で、この映画のどこが見どころだったのかな・・・と考えたところ、オーストラリアの大自然だったんじゃないか、という結論に。私にとってはですけどね。
インターネットで放送されてたっていう設定もあんまり効いてない気がするし、そういう感じでいろいろずれてしまって全体的にイマイチな印象を与えるのかな、と思われる映画でありました。