【韓国映画】後宮の秘密 の感想 翻弄されるしかないこの時代の女たちこそ切実に権力を求めたのかも。

この後宮の秘密は何度かGyao!で配信していたことがあったのでタイトルだけ知っていたんです、なので最近楽天TVに入会してたので、映画でも見るか~と思った時に何を見たらいいか思いつかなくてなんとなくタイトルを知っていたので見たって感じです。そういう適当な感じで見始めたらチョ・ヨジョンの大胆な脱ぎっぷりを見せられて、あわ~そういう映画だったのね!とまたまたビックリしたのでした。私そういうパターン多いな!笑 でもそういう部分よりは権力というものに対する人間の性みたいなものを色濃く感じられるストーリーで意外と面白く見れたのでした。

チョ・ヨジョンは本当にとってもスタイルが良いですね。特に後ろ姿が素晴らしかったな・・・ ですが、なんというかあんなにゴンヌズバーと潔く脱がれると健康的過ぎてあんまりエロティックに感じないものだなあ、なんていう気持ちで見ておりましたよ。

しかし、大妃とファヨンを見て女を怖いと思う人がいるのかもしれないけれど、男であれ女であれ権力を手に入れないと身の安全が脅かされる側でいるしかないんですよね。だからどんなことをしてでも権力を手にしれようとする。だってそうしないと殺されるしかないのだから。そんな時代だもの。

そういう視点で行くと、息子を皇帝にするしか女が権力を持つ方法はないんだけど、母親であっても息子に殺されてしまう可能性もあるんだからやっぱり自分が実権を握るしかないんですよね。もしかしたらずっと翻弄されて生きてきた女たちの方がその権力が欲しいという気持ちは切実なんじゃないかと思う。だからあそこまで残酷になれるんじゃないだろうか。ファヨンは結局、大妃からそれを学んで最後にはとうとう自分で手を下すまでの女になったという。まあしかしあの殺し方はセンセーショナルで絵になるとは思うけど、普通は毒でも盛りますよね?そこちょっと冷静になってしまっておいおいってなりましたわねえ。

その強い女たちに対して、ソンウォン大君とクォニュはファヨンに執着してるだけの男たちに見えてしまって弱々ですよね・・・ だからこそファヨンはそんな男なんていらない自立した強い女になってしまった部分もあるのかも。

あと、とても良かったのがクモクを演じていたチョ・ウンジ。ファヨンの侍女だったのが、たまたまソンウォン大君に取り立てられるんだけど、その後の分かりやすい転落ぶりがいっそ鮮やかでした。愚かな算段が逆効果となるのだけど、あの媚びや諂いの下卑た表情が素晴らしくて、なかなか良い演技でした。それにソンウォン大君とクモクのセックスシーンの方が淫靡に感じられてエロティックに見えたかもしれないな。

 

そうだな~ この映画は、チョ・ヨジョンの文字通り体当たりの演技はとても見ごたえがありました。官能的とかそういう部分よりもファヨンが世の中を知って行くにつれ変わっていく表情がとても良かったと思います!

 

 

後宮の秘密が見れるのは・・・