良い。とてもカッコ良いソ・ジソプが見れる映画です。
目の見えない女、元ボクサー男、とそんな孤独な二人が出会ったら、男が命落として角膜を女にあげることになるとかなんじゃないの!!?という予想は良い意味で裏切られたので、ホッとしました。
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ハン・ヒョジュは今まで「良い」とは思ったことはあるのですが、「すごく良い」とは思ったことが無いんです。でもこの映画の彼女は薄いお化粧で、飾らない感じが素敵でした。目の見えないのも必死で生きているところもとても伝わってきたというか、そんな感じの演技でした。
ソ・ジソプを「あじょし」と呼ぶちょっと舌足らずな声が良かった。甘いけど、媚びは含まれてないのです。そして目が見えないことで卑屈にはならずに気丈に振る舞う姿はチョルミンでなくても心動かされてしまうかも。
「初めて声を聞いた時にいい人だと分かった」とジョンファがチョルミンに言うセリフが好き。人間の中身なんて隠せるものではなくて、きっとそんな風に表に表れてしまうもの。目が見えないからこそ、更に研ぎ澄まされた聴覚でそれをちゃんと感じ取るジョンファ。
ジョンファを愛し始めてからは圧倒的に純粋なまっすぐさで彼女を愛し守ろうとするチョルミン。ドラマをたくさん見て、いっぱいいい俳優さんがいるなあと思ってはいるんですけど、私にとってソ・ジソプってやっぱりちょっと特別かも。本当のご本人がどんな人が知りたいとかは無いんですけど、ドラマとか映画の中のソ・ジソプの表情って他の誰とも違って、本当に目が離せません。この映画でも、ジョンファを見る目、ちょっとした心の揺れなど、その表情のひとつひとつが魅力的です!!!!(力入った・・・)
賭博格闘技の試合の場面などもあり、結構暴力的なところもあるんで、苦手な方は要注意ですが、そこはまあ、生きるか死ぬかの迫力まではないかな・・・ 試合はやや予定調和感がありますが、でもなかなか激しいです。しかし、彼は体の使い方がうまいのだと思う。怪我をした時の体の動かし方などもかなりリアルで、完全に全身で演技をしていると思う!そんなところにも目を奪われます。
盲導犬にとチョルミンがあげたゴールデンレトリーバーが最後にはちょっとしたキーになったりもして、うまくまとめられてます。風景や犬などのそういう癒しの部分と、激しい闘いの部分と対比も描かれていたり、実は二人の関係には因縁があったりして切ないんだけど、でも二人の愛が暖かくてほっとしたり。
脇役陣もよく見る顔がたくさんのベテランで、安心感があります。主役の二人の演技も良いので、見て損はないかな!と思いました~