【韓国ドラマ】犬とオオカミの時間 の感想 復讐とは今を過去のために使うということなのかもしれない・・・

いつか見よう見ようと思っていた犬とオオカミの時間の視聴を終了しました。私は先に朝鮮ガンマンを見たので、イ・ジュンギとナム・サンミの共演を見るのは二度目でしたが、この現代劇の方が良かったですねー。特にナム・サンミはお洋服の方が似合いますし、健康的な感じがタイで育ったという設定の役にも合ってる!

 

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そうそう、マオ役のチェ・ジェソンも朝鮮ガンマンでも出ててパク・ユンガンのお父さん役だったので、もしかしてこの2作品の監督が同じとかなのかと思って調べてみたけど、全然違いましたね~。たまたまなんでしょうかね?

韓国ドラマでは、最初の部分のシーンだけ外国で撮影みたいなの多くて、とってつけた感がある場合はちょっとなあ・・・と思うんですが、この作品はその辺りの繋がりがしっかりしていて良かったです。バンコク時代の子役ちゃん達の演技も良くて彼らがずっと相手のことを思っていたのが自然に感じられるものでした。

潜入捜査ものはインファナルアフェアとかミッションアンダーカバーとか映画でもよく題材に取り上げられてる非日常を感じたい時に見るものとして結構好きなんです。しかし、やっぱりそれプラス記憶喪失が出てくるのが韓国ドラマって感じ。まあそもそも潜入捜査をするのが復讐のためっていうのも韓ドラっぽいか。しかしここまでニッチもサッチも行かない状況に追い込まれるスヒョンがかわいそう過ぎると思うんですけど、気の毒。ああ。

細かいことを言い始めると結局キム・ガプスが演じる国家情報院部長が何のためにそこまでしたのかとか、その辺の描写がいまいちピンと来ないように感じてしまったり、敵は一発撃たれたらあっという間に死ぬのに、味方は何発も撃たれてもボコボコにされてもなかなか死なないの法則が露骨だぞ!とか、スヒョンが死んだ(ことになっている)とはいえ、ジウは彼と兄弟みたいなミンギとつき合う!?むしろそこ避けません!?とか、気になるところは色々あるものの、スヒョンとジウについての終わり方は悪く無かったし、マオのケイに対しての思いが導く結末も納得いく感じだったので、それなりにすっきりして見終えることができたな、という気分。

しかしながら、前からうすうす自分でも思っていたんですけど、役柄のせいかもしれないと結論を出さないようにしていたんですが、私はチョン・ギョンホがどうやらとても苦手のようです。あなた笑ってやごめん愛してるのどちらも彼のこと苦手だな~と思って見てたけど、3度目の正直と思ったこのドラマでもやっぱりダメでした・・・ 顔が苦手とかじゃなくて何かじっとりとしたものを感じてしまうのだなあ。なので、最後がミンギとジウという組み合わせにならなくてめっちゃホッとしてしまった!わわわ

マオの後妻役のチャ・スヨンはこの役すごい良かったです。この人はこういうのが似合うんだなあ。そういう組織の女の貫禄ある。千回のキスの時のウビンの元カノ役とかよりもこういうちょっと個性的な役柄の方がずっと良いな~と思いました。

そして私がこっそり好きなチェ・ジノ。こういう胡散臭いチンピラみたいな役のはまり具合と言ったらたまりません。チンピラな上にずるいっていう最高な(私基準)役でしたわ~ いい人役も好きですが、やっぱりこういう役の似合いっぷりは誰にも負けないなあ。

 

イ・ジュンギの記憶喪失時のケイへの成りきり具合もなかなか見ごたえがあったし、派手なアクションもまあ面白かったし、イ・テソンのギラギラっぷりもはまり過ぎってな具合で良かったし、最後まで楽しんで見れたドラマだったかな~と思います!

しかし、「復讐」にこだわるということは、現在の時間を過去のために費やすということなのかなとしみじみと思いました。仕返しをしなければいけないと思い込むのは自分自身であって、誰もそれをしなければいけないと強いているわけではないのだから、あくまでも自分の選択なのですよね。まあスヒョンとしては使命感を持ってしたことだろうけど、実はその選択の過程でジウを捨ててるんだよなあ。人間にとって本当に大切なものって一体何なんでしょうね。

 

このドラマが見れるのは・・・