【韓国ドラマ】悪夢先生 の感想 私は囁いただけ。悪魔は君の中に。

韓国ドラマの「悪夢先生」の視聴を終了しました!Gyao!で配信されてたバージョンでは、1話が約15分×12話なのであっという間に見れちゃった。内容はちょっとミステリーな学園ドラマって感じでしょうか。

本来の担任がケガをしたことで、かわりにやってくるのがオム・ギジュンが演じるハン・ボング先生。彼に相談室に呼ばれた生徒が次々と姿を消してしまうのですが、残ったクラスメートたちは消えた生徒たちの存在自体が記憶から消えてしまっていて全く覚えていない。そんなクラスメートたちの中で、何かがおかしいと気づくのがキム・ソヒョンが演じるイェリムとミンヒョクが演じるサンウ。そんな彼らはどうなってしまうのか・・・といったストーリー。

人間の欲深さに焦点を当てたような描写が面白かったかな。味を占めるともっともっとと欲はとどまるところを知らない。取り返しのつかないところまで来て、やっと正気に返っても時すでに遅しでもう戻ることはできないで悪夢の中に閉じ込められてしまう。

このドラマを見て思い出したのは、ゲーテのファウストかな。契約をすることで、生徒の望みを叶えるという部分とかね。そうなると悪夢先生はメフィストみたいな役回りにはなるのだけど、悪夢先生の存在自体もミステリーで、彼が良い人なのか悪い人なのかもわからない感じは興味深い。そうだよね。悪魔は生徒たちの心の中にいて、それに向けて悪夢先生は囁いただけ。最終的に望んだのは生徒たちなのだから。

だから、ストーリー的にはまとまった風で終わるのだけれど、生徒たちの心の中に欲望が住み着いている限りこの話には終わりはないのよね。悪夢先生はそれを伝えるために生徒と契約を交わし続けるのだろうか・・・?

あと、韓国ドラマって高校生役でもかなり年上の人が演じてたりするし、それに慣れて来た感はあるんですけど、このドラマではちょっとそりゃ無理があるわって人がいたわね。ヨサン高の番長のサンテ役の人。演じてるソ・ジョンボンは1986年生まれの方なので、悪夢先生が制作された2016年には30歳だよ!さすがに高校生には全然見えませんでした!マジで!

あと、シヨンの架空の恋人のソク・ピルホ役の人がなんか見たことあるなあって思ったら、とにかく熱く掃除しろのチーム長でした!あんなに背が高かったんだなあ。ハクジンって役者さんみたいで、ソロモンの偽証にも出てたみたい。燃やされた日記帳を拾ってきて、焼け焦げた姿で必要としてくれという姿はなんだか印象に残ったな・・・

どうしても時間数が限られているので、消化不良の部分がないこともないんだけど、その分を差し引いても結構面白かったかも。こういう人間の性に焦点を当てたようなストーリーは興味深いなあと思うのでした。

 


⇒Netflix







【香港映画】キング・オブ・カンフー の感想 コメディーだけどアクションも見ごたえあり!

チャウ・シンチーのキング・オブ・カンフーを見ましたよー。彼の作品は何故か不思議な安心感がある。ナンセンスギャグ満載でちょっとお腹いっぱい感はあるけれど、それでもチャウ・シンチーとン・マンタのコンビだとなんだかほっこり楽しい気分で見れちゃう。下品じゃない訳じゃないんだけど、でも品があるというか、そういうバランスのいい部分が好きなところだなあ。

 

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最初は金持ちのボンボンで何不自由なく暮らしてるんだけど、調子に乗って科挙の試験で不正をしたらそれがばれて、無一文のどん底へ。敵に手足の腱まで切られて物乞いとなるも、睡夢羅漢拳を習得して復活して悪者を倒すみたいなストーリー。こう書いてみると非常に分かりやすいんだけど、最初の金持ちの時の嫌な奴から、どん底になってもだらだらしてるダメな奴、そしてやっと心を入れ替えて復活するまでのチャウ・シンチーの演技がなかなか良いからなのかそういうシンプルなお話もちゃんと面白く見られるようになってるのが凄いなあって思いました。

ちゃんと美人も出てきて、お約束のように美人に弱い主人公。でもチョン・マンが演じる如霜は自分の意見や目的も持ってて、男に甘いだけの女性じゃないのよね。チャウ・シンチーの関わる映画には都合の良いだけの女みたいなのがあんまり出てこない気がする。そういうのも好きなところかもなあ。

そうそう、アクションシーンも思ったよりちゃんとしてるなあと思ったら、程小東が武術指導であります。ああこの慣れ親しんだ感じはそうだったんだなあ。コメディーだけど、カンフーがメインの題材の映画ですからそういう辺りはちゃんと力を入れてるのが分かります。

敵役の徐少強(チョイ・シューキン)も香港映画でよく見た顔!最近の私が見た作品では、 皇帝の恋 寂寞の庭に春暮れてなんかにも出てた様子。全然覚えてないけど!
息子の徐偉棟も俳優さんみたいで映画やドラマにも出演してるのね。ほー

チャウ・シンチーって演技がちゃんとうまいんだなあとか、実はイケメンだよなあとかそんなことを改めて思った映画でした。彼の関わる映画は疲れてる時とかそういう時に見ると元気が出るような、そんな感じ。どうしても時々摂取したくなります!

 

キング・オブ・カンフーが見れるのは・・・



【中国ドラマ】シンデレラ・シェフ ~萌妻食神~ の感想 タイムスリップ×アクション×ラブストーリー

シンデレラ・シェフ見ました~ タイトルから想像するほんわかラブコメという予想を覆すドラマでした。タイムスリップ&わりと人がたくさん死んじゃう王朝陰謀ものって感じ。56話って長いなあと思ってたら、前半後半で登場人物がすっかり変わって舞台も変わる感じなんで2部構成っぽい感じで飽きないのはいいんですよ。だけど、その内実は、サブキャラたちが前半でほとんど死んでしまって、登場人物がほぼ入れ替わるからなのでちょっとビックリしたよ。まあそのせいもあって戦うシーンが多いのでアクションは結構見ごたえありました。うん。いやほら、シェフが出てくるのか~って思って見始めてるから、え?そんなに人が死ぬんですか?って驚くよ!

だからといって、ドラマが面白くなかったかというと、私は嫌いじゃなかったので割とあっという間に見ちゃいました。想像とは全く違ったけど、結構面白かった!

ヒロインのチェン・ダンニーはなんとなくきゃりーぱみゅぱみゅに似てる気がする。超絶美人~って感じじゃないけど、キュートで良かったです。演じてた葉佳瑶(イエ・ジアヤオ)役はサバサバしてたところが、私は好きなタイプのヒロインだったので、そういう意味ではとても見やすかったな。

そのジアヤオがタイムスリップしちゃうところからお話が始まるんですけど、数多あるタイムスリップ物の中でも、ちょっと珍しいのはタイムマシンでタイムスリップしちゃったことが本人も分かってるところかな。他のドラマではだいたい偶然の産物って感じで、過去に来ちゃった!!って狼狽えるところから始まるけど、ジアヤオはその点はあっという間に馴染んで、それにまた戻れるって思ってるから旅行気分で楽しんでる感じなのがちょっと新鮮かな。結局なかなか戻れないんだけどね。

それよりも何よりもこのドラマを見てて楽しかったのは、夏淳于(シア・チュンユー)役のシュー・ジーシェン(徐志賢)が大変カッコよかったからだろうなあ。なんでしょう、眉をひそめてる顔が最高に良いんです・・・ 体格もいいし、真っ白い古装の衣装があんなに似合っていいんですか!?ってブルブルしてました。す、好きなタイプ~ アクションの時もなかなか良い動きで、美しかったですよ・・・ スタントさんの場面もかなりあるとは思うんだけど、彼自身だとわかるところでもキレの良い動き・・・ お衣装さばきがとても良いんだなあ。

ところで、ドラマの中でもジアヤオがチュンユーに「タイで活躍してる俳優のシュー・ジーシェンに似てる」なんていうセリフもあったので、ふむふむ、タイで活躍している中国人俳優さんなんてのもいるんだな~なんて思って調べてみたら、シュー・ジーシェンはタイと台湾のハーフなんだって~ 韓国でVICTORっていうグループで歌も出したりしてるし、タイでもドラマに出演してるし、タイ人の奥様もいて、娘ちゃんもいるらしい!国籍もタイみたいだし、どちらかというとタイでの活動がメインなのかな~ 彼が出演してるタイのドラマも見てみたい~ でも古装が素敵だったからなあ。お洋服だったらまたイメージが違うのかしら。まあとにかく、中国ドラマを見ていたらどんどん新しいイケメンが降って沸いたように出てくるので凄いなあなんて改めて思うのであった。

あと、私が大好きな古惑仔ネタが出てきたのが嬉しかった!邦題は「欲望の街」かな?きっともっと知ってたら、なるほど~っていうネタがいっぱいあったのかもしれない。他は分かんなかったけど!

ストーリーは、割と盛りだくさんな感じで、色んな要素を詰め込んでありますけど、割とバランスが良いかも。主役の二人がどちらも思いあってる癖になかなか心が通じ合わないのもラブストーリーの王道って感じで良いし、チュンユーの正体とか、ユーワン殿下の陰謀などがちりばめられてるので飽きることが無くて楽しめました。なんか凄いな~と思いながら見てたら終わってたって感じ。ハッピーエンドなラストも良かったです。ドラマの中だけど、幸せになって欲しい二人なのでした!

 

シンデレラ・シェフ ~萌妻食神~が見れるのは・・・







【中国映画】眠れぬ夜のカルテ の感想 自分を許せるのは自分だけ・・・

アマゾンプライムで配信が始まったので見てみた「眠れぬ夜のカルテ」。カレン・モクが出てる作品見るの久しぶり~ってことで見てみたんですが、内容には何の前知識もなく見たんですがわりと良かったんです。

こちらの作品、少し前に見たんですね。で、最近、「薬の神じゃない」を見て来たんですが、主役の徐峥(シュウ・チェン)になんだか見覚えがあるような気がして調べてみたら、「眠れぬ夜のカルテ」の主役のシュウ・ルイニン役のスキン・ヘッドの彼が同一人物だったんですよ~!よく見たら確かにそうなんだけど、全然違う人に見えるよ~!どちらの映画での演技もなかなか良かったので、これから気になる俳優さんメモに追記ですね。そんなこともあってこの映画の感想を先に書いてみたりしております。

 

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さて、ストーリーは、見えないものが見えるというちょっと厄介なニン・シャウヤンという患者が精神科医のルイニンのところにやってくるところから始まります。そこから段々と見えてくる真実は・・・?という感じ。結果的には、ありがちといえないこともないかもしれないストーリーではあるんだけど、役者さんの演技が素晴らしいのと話の運びがわりとうまいので、私はかなり好きだったんですよね。

ところでいつも言っていますが、邦題が気になりますねえ。原題は「催眠大師」なので、直訳だとちょっとつまらないって感じなのかもしれないけど、だからって「眠れぬ夜のカルテ」とは・・・ どうしてそうなったのだろうなって気にはなる。オシャレっぽいタイトルにはなったのかもしれないけれど、本質から外れたタイトルになってしまうとなんだかなあと思ってしまうなあ。

シュウ・チェンも良かったんですが、カレン・モクの演技も良かったんですよね。二人の対決が見どころなんですが、それぞれの存在感が対等な感じなのが良くて、立場が逆転していくやり取りが非常に見ごたえがありました。

徐々に明らかになってくる事実には胸が苦しくなる。人生とは後悔するような出来事も起こってしまうものだけど、それをどう克服するかは精神科医で催眠術師であっても容易なことではないのだな、なんて。切ない余韻とともに、「自分を許せるのは自分だけ」というカレン・モクの台詞が心に残る映画なのでした。あ!カレン・モクは今もとても綺麗でした。全然変わらないのすごい~!

 

眠れぬ夜のカルテが見れるのは・・・

【中国映画】フライングギロチン の感想 暗殺部隊「血滴子」の行きつく先が悲しい・・・

フライングギロチンってなんちゅうタイトルや!と思いながらもこの映画を見たのはやっぱり出演陣の豪華さのせいですよね。それに監督もインファナルナル・アフェアのアンドリュー・ラウなんですよ!彼もほんと色々なタイプの映画を撮ってるなあ~ まあちょっと苦い後味はなるほどという感じもある。ちなみに見た後に彼が監督だと知ったのでした。そうそう最近になって気づいたんですけど、私はどちらかというとどの監督の作品かというよりも、どの役者さんが出演しているかで見る作品を選んでいる気がしますね~

この映画はホァン・シャオミン、イーサン・ルアン、ショーン・ユーの3人が主役といえるかな!

天狼役のホァン・シャオミンが最初出てきた時に、彼とは分からなかったんですよ!でもよく見るとやっぱり彼でした。長髪におひげとなかなかワイルドな姿なんですけど、なかなか素敵。いつも男前だな~とは思うものの、割れ顎が気になって気になって。この姿だと、そこがおひげに隠れて見えなくて、むしろ素直にイケメンだなと思いました。天狼という役もカッコよかったですしね。

暗殺部隊「血滴子」の隊員の冷役がイーサン・ルアン。この映画、フライングギロチンってなんのことやと思ってしまうんですが、つまりその血滴子の暗殺のための道具なんですね。分かりにくい。見ててそれを知っていくとなるほどな、とは思うんですけど、視聴前に想像するのはもっとバッサバッサ斬るちょっと明るめなアクション的なイメージ。まあアクションではありますけれども、もっともの悲しさがあるんですよね・・・ 原題が「血滴子」でありまして、彼らの行きつく悲しい結末を描いてる訳で、フライングギロチンになってしまうとやっぱりなんだか違うよなあ・・・

あとイーサン・ルアンは嫌いではないんですけど、王朝の陰謀の時の三蔵法師の弟子みたいなののが似合ってる気がする。というのもそこでも書いたんですけど、彼はとにかく手指が非常に美しい人なんですね。どうも暴力が似合う手じゃないように感じてしまうのだなあ。そんな理由で私はこの役はあんまりかな。哀愁のこもった眼差しは良かったんですけどね。

血滴子のメンバーも実はとっても豪華!少林問答のチョウ・イーウェイ(坊主似合うね!正しくは辮髪だけど)や、ジン・ボーランも出てました。彼らの無邪気な姿が踏みにじられるのを見るのは辛かったな・・・

この映画のストーリーの舞台は清王朝。政権を握っている満州族が漢族を迫害していた頃の話。天狼は漢族を扇動するリーダーでそんな彼を排除しろと血滴子に命令が下る。その後の彼らはどちらも悲しい結末を迎えるのだけど、その後、満漢融合の志がかなったという歴史を考えると、少しはその気持ちも和らぐような・・・気がしませんよ!やっぱり彼らの姿を見るのが苦しかったよ!民族とか国とか関係なくみんなが幸せでいられるといいな。

そうそう、一体どのあたりで撮影をしたのでしょうか、天狼たち漢族が隠れている里の風景がただただ美しいです。それさえも奪われてしまうけれど。フライングギロチンも西洋の武器に取って変わられて、血滴子たちも必要ないと簡単に捨てられてしまうし、なんだか切ないストーリーだったなあ。もっとそういう心構えをしてから見たかったかも~~

 

フライングギロチンが見れるのは・・・