【韓国ドラマ】ラブリー・アラン(アングリーマム) の感想 意外と人がいっぱい死んでしまう内容でビックリ

「ラブリー・アラン」の視聴を終了しました!またいつもの如くタイトルが気になっちゃうんですけど、なんで邦題は「ラブリーアラン」になっちゃったんでしょうね?チョ・ガンジャを中心として母親たちが子どもたちのために立ち上がったことが主題だと思うのに、アランが主役みたいなタイトルになってしまったねえ。アングリーマムそのままの方が良かったと思うけどなあ。

 

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お母さんが高校生のふりをして学校に潜り込むというのがすでに荒唐無稽なところがあるし、コメディータッチのドラマなのかと思って見始めたんですよねー もちろんコメディー風な登場人物とかノリもあるんですけど、しかし意外にも沢山人が死んでしまってそのあたりが割と残酷でビックリしました。刑事捜査ものだと分かって見るならまだ初めからそういう内容だと覚悟があって見るから良いんですけど、そうじゃないので驚くよね。若い子たちがあんな風に犠牲になるのを見るのってあんまりいい気分では無いもんなんだよなあ・・・ もちろん母親たちが立ち上がる背景としてある程度は必要だったのかもしれないけど、やり過ぎな気がしちゃう。深刻さとコメディー部分のバランスが悪くてちぐはぐに感じてしまった。

あと悪巧みする人たちの行動が杜撰すぎてなんかもう呆れるレベルなんですよね。もうちょっと敵が賢い人達じゃないとなあ。ドラマでは闘うのに苦労してる設定だったけど、彼らの所業はあまりにも明らか過ぎるので、ほんとはイージーゲームだった気がしちゃう。まあ他にもアランが会長宅に簡単に忍び込めたのはサンテについて行ったからだとしても(それでも時差があったけど)、その後にガンジャも簡単に忍び込んでたんですけどどうやって入ったの?みたいな都合のいい万能さがところどころで気になってしまったな。

ト・ジョンウ先生は、高校生に手を出すならそれくらいの年頃の子が好きという嗜好があるのかと思ったらそういうわけでもないみたいだし、しかも流石に先生という立場で生徒と性交渉をしたとしても妊娠させるようなやり方はしないんじゃないのって思ってしまうよ。あとは建物崩壊の件もあそこまでボロボロの数日で壊れる建物を建てるのはいくらなんでも無理じゃないだろうか?構造的に建築中に崩壊しそうだし、そんな簡単に壊れるくらいのレベルだったらさすがに調べられて横領のためってすぐばれるに決まってるやん。悪人三人がずる賢くもなく分かりやすく悪い人達なんで、なんかもう見てて全然強敵感がしないんだよなあ。ドン引き。

チ・ヒョヌ演じるパク・ノアが自分が純粋な心を持ったまま育つことが出来たのは父親に守られていたからこそだった、という皮肉な状況は興味深いなあなんて思ったんですけどね。彼みたいな先生がいて欲しい気もするけど、現実ではどうなんだろう。それこそ彼みたいに暖かく守られて純粋培養されてきた人じゃないと人を信じ抜くことなんて出来ないのかもしれない。

悪役を演じるキム・テフン大好きなんだけど、今回のト・ジョンウという役柄はマジでろくでなしでしたねえ・・・ 魅力のある悪役を演じて欲しいわ。今回は頭もよく見えず、セクシーさも感じられない悪役で残念でしたー

キム・ヒソンの女子高生姿は意外にもあんまり違和感なかった!ヤンキーっぽいタイプだったらあんな人いそうかもなんて思えるくらい。目尻の皺とかないもんなあ。その辺りが若く綺麗に見える秘訣なのかな!?ジスが演じたコ・ボクトンは良かったよね。強がってもまだ高校生っていう感じがとても出ててぐんと好感度が上がりました。このドラマの登場人物では彼が一番好きだったかも!ハン・コンジュを演じたコ・スヒと子分たちもどこかキュートで好きでしたー

ところで、アランが誰の子どもなのかっていうのについてあんまりスッキリしないんだよな。ガンジャはドンチルに「弟の邪魔をしてるのはあなただ」なんて言ってたのに、実は自分が邪魔してたってことですか・・・?うむ。

あと、ラストは悪いことをした人達は法で裁かれて罰を受けたし、法で裁けなかった人は結局暴力で倒したってことでいいんですかね・・・?それでも他にもまだ悪人がいるという余韻を残しつつ。あの学校自体は良くなったと言えるかもしれないけれど、法は役に立たないという絶望を感じさせて、まああんまり気持ちよくはない終わり方ではある。もっと明るく楽しく見れると思ってたら割と暗い気持ちになる不思議なドラマでありました。

 

ラブリー・アランが見れるのは・・・

【韓国ドラマ】優しい男 の感想  掛け違えたボタンをすべて外して嵌めなおすことなんてできるのだろうか

ドラマの「優しい男」の視聴を完走いたしました~ 結構前に見終わっていたんだけど、なんとなく感想を書くまでに時間がかかってしまったな。ストーリーも興味深かったんだけど、それよりもこのドラマはキャスティングがとても良かったな~と思います。それぞれの役を脚本以上に演じ切っている気がして、そういう部分も含めて良く出来たドラマだな、と思うのでした。ラストは私的にはイマイチなんだけどね・・・

 

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ソン・ジュンギが演じるカン・マルの声はどこまでも優しくて心を包み込むようで。演技もだけど、何よりもこの声がマルの役にピッタリな気がした。

私はあんまりソン・ジュンギが好みの顔って訳ではないのだけど、マルを演じる表情を見ていると、好きな方にはたまらないのだろうなと思わされることが何度かあったな。マルの優しさって妹やジェヒという誰かに頼り利用する人を作り出してしまう元凶だったのかもしれないな、なんて思うのです。そして彼の優しさがそういう人を引き寄せている。優しさって良いものだと思い込んで来たけれど、それだけのものではもないのかもしれない。

絡み合ってこんがらがってまじりあうことはないマルとウンギ。確かにそこに愛が存在しているのに、正しく伝わらず、受け止められることもなく、ナイフのようにするどく形を変えて傷つけあっているのを見るのは切なかった。

それでもお互いに幸せだと感じあえた一瞬があったのだ、と。それは一瞬だったんだとドラマの中盤では思っていたんだけども。

そして掛け違えたボタンがそのままで最後まで行くしかないのだと思っていたら、ラストはわりと穏やかなハッピーエンドでかなり期待外れだったんだな。最後まで切なさに浸らせて欲しいドラマだったんだけどな。

ハン・ジェヒを演じたパク・シヨンが凄く良かったです。涙で人を動かす方法を知っている。それが分かっていても彼女の術中にはまってしまう男たち。一般的には悪い女なのだろうけど、欲望の向かう先を見失う悲しい女だった。罪を償った後の表情がとても晴れやかでまるで違う人のようだったのが印象的でした。

キム・テフンが演じたアン秘書も切ない存在でした。キム・テフンのちょっと悪い役いいわ~!最後の彼の選択にちょっと救われたのでした。

うすうす思っていたけど、私はイ・ユビがどうも苦手なんだなあ。夜を歩く士でも思ったけども。しかし、チョコの役にはぴったりだったなって思う。ところでベッドにあったあのぬいぐるみはぼのぼののアライグマくんですか?ちょっと耳が違うのかな・・・

そして、この二人に既視感があると思ったら、大丈夫、愛だでですね。どちらも出てた!ジェヒの兄役のヤン・イクジュンなんて両方のドラマで刑務所帰りの兄の役柄だったよね。まあそんなイメージに合う気もしますけど。

 

演出がとてもきめ細やかだったなあと思うこのドラマ。この感じどこかで見たというシーンがドラマ内で繰り返されていましたよね。きっと意図的なんだろうな。
特に記憶に残ったのはキスシーン。弘前城でのマルとウンギのキスの時は途中でマルが目を開くのです。そして、ウンギの記憶が戻った後の公園でのキスではウンギが目を開くんですよね。前者はマルがウンギを愛していなかったし、後者はウンギはマルに復讐をするために記憶が戻ったことを隠してお互いに騙しあっているという状態。

繰り返されるそういうやり切れないようなすれ違いがこのドラマの醍醐味だと思って見ていたので、ラストはまあ二人はうまく行きそうで良かったねと思う気持ちもありつつ、どうしても満足できない気持ちも残っちゃうんだなーって感じ。夢中になって見てはいたんですけどねえ・・・ だからこそ余計にあと一押しと思っちゃったのかな~

 

優しい男が見れるのは・・・




【韓国ドラマ】身分を隠せ の感想 映画のようなハードボイルドアクションドラマ!!!

『身分を隠せ』を視聴終了しました!いやー見応えありました!!!
しかし、1話を見て、なんだかこの感触、既視感があると思ったら、バッドガイズの空気感だ!と思ったんですよね。

そしたら、本当にバッドガイズ製作チームが今度はtvNでこのドラマを作ったみたいです。バッドガイズは確かOCNだったはず。
なかなか良いアンテナしてるな~と自分で思ったりしてw

なんだか、暗闇と光の使い方とか、アングルとか、あとはアクションシーンとか、
そういう美意識が私の好きなポイントに似てるみたいでこのチームが作るドラマはとても好きです。

しかし、クオリティーも素晴らしいけれど、かなり血なども流れるので、こういうのが連続ドラマで放送されてるのってなかなか凄いな~
どっちかというと、映画館の暗闇の中で見たいアンダーグラウンド感があります。




 

こういう取り調べのシーンの撮り方のアングルとか、最高に痺れるなあと。

このチョン先生役のキム・ミンジョンが渋かった・・・!
指とか動きとか目つきとか素晴らしいな~と思って見てました。
見たことないな~と思って調べてたら、花郎に出てた百済の太子役の人じゃないですか~
そうだそうだ、花郎でも彼が出て来た15話の彼とパク・ソジュンの戦いからやっと面白くなって来たと感じたので、どうやらかなり好きなタイプらしい!

ちょっと曲者な感じが好きで私って一貫してますね!笑

そして、このドラマでのいちばん存在感を放っていたのは彼ではないでしょうか!
ミン・テイン役だったキム・テフン!
もう初めから最後まで痛めつけられる場面が多くて見てるのが苦しかったですが、
でも本当に壮絶と言っていいような演技でした。

バッドガイズでは悪役でしたが、ここでは妹や弟分思いの良いお兄さん。
笑った時と、無表情の時のギャップがある人ですね。そこが魅力的!

キム・ボムも良かったです。アクションが素晴らしい。
わざとらしくない美しい動き。
私はミセスコップ2を先に見たので、こういう役は全然違和感が無かったけど、花より男子の次にこのドラマを見たりしたらビックリしますよね~
その時にも思ったけど、彼はきっと竹内力のような迫力のある歳の重ね方をしていきそう。
でも次は天使みたいな笑顔の役とか見たいな!

捜査5課のチームのメンバーは全員無理がない配役で良かったです。
チームとなると必ず面白路線の人を必ず入れたりするけれど、それがベテランのイ・ウォンジョンだったからそこが癒しになって良かったし、
ユン・ソイはやっぱりカラーオブウーマンとかのラブロマンス系よりもキリッっとした役が似合います。
この配役も可愛い女の子っていうんじゃなくてカッコイイ女の人が演じてくれてすっと入れて良かったな!
チーム長のパク・ウンソンも見てて安心感があって間違いない!

ちなみに並行してポセイドンを見てるんですが、潜入捜査とか敵は名前しか分からずどんな人なのか分からないなどという設定がちょっと似てるんですよねー
でも、身分を隠せのような本格的なのを見てしまうと、ポセイドンがちょっと見てられない気分になっています・・・ツライ・・・
ポセイドンの方はチームのメンバーのお笑い要素担当の人の演技もツライ・・・

 

・・・と話がそれてしまいましたが、最後までどうなるか分からない目が離せないドラマです。
ロマンスの要素も昔の思い出という程度に入れられているだけです。
どちらかというと男同士の信頼とか友情とか信念とかそういうのが軸に語られる内容ですね。

『身分を隠せ』の意味が捜査5課のメンバーの存在の事だけでは無くて、敵対側でもそれが行われていて、あっと言わされてしまいます。

そして、善とは?悪とは?と本当に絶対的な善も悪も無いのではないかと考えてしまったりします。立場が変われば物事の見え方も変わってしまうもの。
でも、『力が正義ではない、正義が力なのだ』と言うチーム長がいう世界を私も信じていたいなあとそんなことを思ったのでした。

 

身分を隠せが見れるのは・・・