【韓国映画】食客 の感想 伝統料理を守るために必要なのは技術よりも精神なのだなあ・・・

キム・ガンウ見たさに映画「食客」を見てみましたが、全体的に淡々とストーリーが進んでいくので役者さんの演技を楽しむという感じではありませんでした。映画だとちょっと時間が足りなかったのかな、という気がする。なので、同じ原作でドラマもあるみたいなのでもしかしたらそっちの方が面白いのかもなあなんて思います。

 

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キム・ガンウ演じるソン・チャン×イム・ウォニが演じるオ・ボンジュという構図なのですが、対決時の料理のテーマが刺身とか牛の解体(ドナドナが頭の中で流れた・・・)なので、料理って感じがしないんですよね。食材を選ぶ目利きの部分が料理人の技量として大きな部分を占めるのかな。最終の対決は一応もう少し調理するものだったのですけど、それも調理技術よりは民族の味についてという精神的なものでして、想像していた内容とはちょっと違うのであった。

登場する人々の背景はほろっとするところもあったんですけどね。炭焼き職人の話とか。

旧日本軍のことも描かれていて、確かに違う民族に支配されるということは例えば料理のような文化的なものにも影響を与えることになるのだなあ、とそんなことを思ったのでした。もちろん宮廷料理だと伝統を守ることが大切なのだろうけど、庶民の食べ物であると双方の食べ物がミックスされたものが新しい文化として根付いていったりするものですしね。そんなことを言いながら思い浮かべていたのはベトナムのバインミー(フランスパンのサンドイッチ)。あれ美味しいんですよね・・・食べたい(関係ない)

それにしても勝つための手段が審査員にお金を握らすくらいはまあどこでもあるんだろうけど、ふぐ刺し対決で相手の料理にふぐの毒を盛るっていうのはなかなか激烈なやり方だなと度肝を抜かれたなあ。それが出来てしまう人はすでに料理人ではない気がする。プロの資格というのは権利だけでなく義務が発生しますからね(これ何かのドラマで言ってた気がする・・・)

料理というものは技術よりもその背景に宿る精神が大切なのかな、と思った映画でした。

 

食客が見れるのは・・・


 

【韓国映画】サイコメトリー ~残留思念~ の感想 そのたった一言が誰かの生きる力になるのかもしれない

映画のサイコメトリー ~残留思念~を視聴いたしました!キム・ガンウ出演作でオススメだと聞いていて、楽しみにしていたのですが面白かったです。見終わった後、またちょっとじわじわ来てる・・・ ラストも救いがありつつ、余韻にも浸れる感じが良かったです。

 

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そうそう、TSUTAYA DISCASでDVDを借りるしかないのかなと思っていたら、Gyao!ストア楽天TVアマゾンビデオなどで配信されてました。いやー最近は配信サイトがたくさんあるのは有難いけど、あり過ぎて把握しきれない!ちなみにGyao!ストアはTポイントが利用できるので期間限定ポイントが余ってる方にオススメです。期間限定ポイントって実店舗では使用できないので、いつも使うこともないまま期限切れになっちゃってたんだけど、これからは映画とかドラマを見るのに使えるんだなと学習しましたよ!

さて、キム・ガンウはこの映画でも表情がとても良いんですよね。仕事をちゃらんぽらんにやってる刑事なのかと思わせて、それはどこか心の傷を隠すための表面上の姿であって、だからキム・ジュンに触れられて彼のそういう記憶を見透かされてしまった時の愕然とした一瞬の表情で、私まで過去の苦い思いに巻き込まれるような感覚になったのでした。ああ、だから彼はそんなに熱心に犯人を捕まえようとしていたのか、と。

ところで、わたしはサイコメトリーってモノを触ると残留思念が見えるものだとなんとなく勝手に理解していたので、この映画ではヒトを触っても残留思念が見えてしまう設定を見て、それは或る意味、人間の肉体も細胞や水分を含む物質だからなんだな・・・とかなんだか色々考えてしまった!

まあ、それはさておき、キム・ボムは本当に色々な役柄を演じられる役者さんですねえ。にっこり笑えば、可愛らしくも見えるような容貌なのに、こんなにも影がある人物を演じられるなんて!と不思議な気分になってしまう。やっぱり演技って元の顔の造形はあんまり関係ないんだな・・・ 今回もサイコメトラーの悲しみを背中にいっぱい背負って、誰にも見つからないように息をひそめて生きているようで、本心では誰か僕を見つけてと声のない叫びをあげている少年をとても細やかに演じていました。その彼の表現方法が壁へのペイントっていうのがうまいな~と唸ってしまう!

 

そしてこの映画で一番心に残ったのは、たった一言が生きる力を与えることもあるんだな、ということです。そして思い出したのは、それとは逆にドラマのまた!?オ・ヘヨンで、ヘヨンが婚約者に「食べる姿が嫌い」と振られた時のこと。それはどちらもほんの一言だけど、救いにもなるし、絶望にもなるんだ。

触るだけで色んなことが分かってしまう自分の手を「人を殺す手」だと嫌悪して自暴自棄になっていたキム・ジュンにヤン・チュンドンが伝えた「その手は人を救う手だ」という言葉。ああ、きっとキム・ジュンはこれからもこの一言があれば生きていけるんだろう。

映画自体があの壁のペイントみたいにちょっと俯瞰的で登場人物たちの関係性がややサラッとしているのも今っぽくてちょうどいい。そばにいなくてもこれからもどこか繋がっている関係が希望を見せてくれて後味も良い映画でした。面白かった!

 

 

サイコメトリー ~残留思念~が見れるのは・・・


【韓国映画】マリン・ボーイ の感想 目に見えるものが全てじゃないんだな・・・

キム・ガンウ主演の映画『マリン・ボーイ』を視聴しました!時々チェックするGyao!の無料配信で見たんですけど、結構面白かったです。キム・ガンウが出てる映画では他にもオススメと聞いているサイコメトリーも見たいので、無料配信してくれないかな~なんて調べてたらGyao!ストアでなら見れるんだな。DVDを借りるのはちょっと面倒で後回しになってしまうのですけど、配信で見れるんだったら時間がある時に見よう~

 

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それにしても韓国映画は韓国ドラマで出演している役者さんも同じようにいっぱい出てるので、なんだかもう見覚えのある人ばっかりになって来た。あんまり棲み分けが無いんですね。やっぱりそういうのは国によって状況が違うものですねー。韓国は映画もたくさん製作されているイメージがあるし、映画を見る人口も多い気がする。ほら、ドラマの中でもデートと言えば映画館!みたいなシーンが良く出て来るもん。そのせいなのかもしれない。日本のドラマではあんまり映画館に行くようなデートは出てこないような?まあ最近全然見てないから分からないけども。

 

さて、この映画で一番好きな場面は最初の方のギャンブルのシーン。
キム・ガンウが演じるチョンウとチェ・ジョンウのギャンブル対決。チョンウはそこでスッカラカンになって多額の借金まで背負う事になるんだけど、そこでの二人の対決は結構息を詰めて見てしまった!チェ・ジョンウの目ん玉の話が非常に迫力があってゾクゾクして怖かった・・・ 人の視覚って、意外と当てにならなくて自分が見たいように見てしまうもんなんだよな。

あとはカン社長役のチョ・ジェヒョンも迫力があった。ユリに向ける視線に含まれる複雑な感情と人を平気で撲殺するような非情さが同居している人物。

パク・シヨンはマイ・ガールと最高の結婚で見たことがあるけれどすごくきついイメージで演技についてはあんまり印象が無く。でもこの映画のユリ役はとても似合っていた。きついタイプというのは変わらないけど、ユリの崩れたような生活が雰囲気に隙を作っているのが良かったのかな。そのせいかとても美人に見えたのでした。

キム・ガンウはきっとこの役のために水泳を練習したんじゃないかな?スイマーらしい筋肉がついていて素晴らしい肉体!私は盛り上がり過ぎた胸筋やバキバキに割れ過ぎた腹筋には興味がないけど、ああいう滑らかな筋肉が美しくて好きだな・・・ 元水泳部だから多分そういうのが好みみたいです、私。

この映画での彼は頼りない少年のようだったり、恋する男だったり。ふとした表情がとてもいいなあ・・・と改めて思いました。

 

映画としては、ラストは悪いことした人はみんな死んじゃって(殺しちゃって)いなくなったのでOKで自分たちだけ幸せ~みたいなの結末はちょっとそれでいいんかい?とは思いましたけども・・・ でも見どころもたくさんあったのでまあ面白い映画だと言えるんじゃないでしょうか!?

 

マリン・ボーイが見れるのは・・・

【韓国ドラマ】ゴールデンクロス~愛と欲望の帝国~ キム・ガンウのアクションがかっこいい!

キム・ガンウが主演のゴールデンクロスの視聴終了しました!
かなり前に見終わったのですが、なかなか感想が書けず・・・ なんだかどう書いていいか難しい気分だったのですよねー

 

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キム・ガンウのアクションはテコンドーの元選手の役という設定も納得のなかなか本格的な動きで良かったです。
私は香港映画を沢山見て来たので、アクションと言えば中国武術系のを見慣れてるんだなあとそんな自分に初めて気づきました。このドラマではテコンドーの戦い方なので、回し飛び蹴りみたいなのが主体で描かれていて、これがなかなかカッコイイ。
片足を高く上げるので派手で見栄えがする分、反対に隙もつかれやすいなあという関係ないことも思いつつ、でもアクション部分はともかくなかなか見応えありました!

一番ドキドキしたのは、キム・ガンウが演じるカン・ドユンが、ハン・ウンジョン演じるホン・サラにキスをするところ。それをイ・シヨン演じるソ・イレが目撃したから・・・では無くて、ドユンはサラを愛してる訳では無い(んだと私は思った)けれど、助けてもらった恩があって、でもサラがドユンを愛してるのは知っているから、どこか感謝のような不思議な愛情みたいなのがこもっているように思えて、その時のキム・ガンウの表情にひえー良い!となってしまったのでした。

めっちゃ個人的でピンポイントな感情ですが・・・!

 

ってな感じで、キム・ガンウの演技は楽しんだんですが、ドラマ全体としては引っかかるところがあって楽しみ切れなかったんですよね・・・

それはソ・ドンハ役のチョン・ボソクの表情が気になったことが一番かな・・・
彼は怒る時に鼻の横の筋肉をヒクヒクさせるんですが、これを見ると思いっきりハイキックのミノが全然怖くないとみんなに言われたことを気にして同じ様に鼻の横をヒクヒクさせてまわりを威嚇して見せてて本当は怖くないのに家族がビビってるふりをして実は陰で笑っていたというのを私はなんだか思い出して笑ってしまってずっと辛かった!そして仲良しの弁護士役のキム・ギュチョルとのコンビの行き当たりばったりの計画の杜撰さにもなんだか笑ってしまう感じなんです。なんだかドタバタずっこけコンビみたいに感じてしまうというか・・・

そのせいもあってゴールデンクロスというのが地位の高い人たちで作った秘密結社という感じが全くせず、なんだか雑というかなんというか闇の凄い力を持っている組織の雰囲気が全く醸し出されてなくてドラマに入り込めなかったのかなと思います。

 

イ・シヨンは検事でもなんでもしっかり演じて凄いし、オム・ギジュンのうさん臭さはマイケル・チャン役にぴったりだったし、でもハン・ウンジョンの鼻はおいじりになったんだろうかと気になって仕方なかったというのもあったり、刑事役のチョ・ドクヒョンは君の声が聞こえるのスハのお父さん役だった人なんだ!全然印象が違う!とか色々思ったり、全体的にはそれなりに楽しめました。

 

変なところが気になっちゃうタイプなんだな・・・私は、ということを自覚しながらこのドラマを視聴していたのでした。皆さんは全然気にならないものなのかなあ?もうある意味私はずっと釘付けでしたよ・・・ツライ。

本当に全く参考にならない感想ですいません・・・^^;

 

 

ゴールデンクロス~愛と欲望の帝国~が見れるのは・・・


【韓国ドラマ】グッバイ ミスターブラック の感想 イ・ジヌクとキム・ガンウのライバル同志の愛憎とムン・チェウォンのショートカットが見どころかな!

失踪ノワールMがすごくよかったので、主演キャストの3人のうち誰かが出てるドラマをとU-NEXTで探して、次に見ようと決めたのがキム・ガンウが準主役で出てるグッバイミスターブラックでした。バリでの出来事のチョ・インソンとソ・ジソプでも思ったけど、このドラマもイ・ジヌクとキム・ガンウというライバル関係の二人がどちらも負けず劣らずのレベルの俳優さんがキャスティングされてるといいですよね。ヒリっとした関係性が見れてとてもいい。

 

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とは言ってもまあイ・ジヌクが主役なんですけどもね。彼は写真で見てるだけだとカッコいいとは私は思わないのですが、動くと魅力的だなあと思います。アクションシーンの動きとかとても綺麗ですよね。今回は海軍の特殊部隊出身の役ですからとにかく強いしね。君を愛した時間みたいなのよりタフな役の方が断然良いです。

どうやらこのドラマの原作は漫画みたい。なるほどそのせいで実写にするとちょっと助長な感じがしてしまう部分があったかも。とはいえ最後までどんでん返しもあってラストまで楽しみました。それなりにハッピーエンドだったのでキレイにまとまってますし。

やっぱり一番の見どころは、イ・ジヌク演じるチャ・ジウォンとキム・ガンウ演じるミン・ソンジェの愛憎ですね。チャ・ジウォンがお金持ちのボンボンというだけだったらソンジェはそこまでの憎しみを持たなかったかもしれないけど、愛するマリまでもがジウォンのものだったことで自分には何も無いと思ってしまったんだろうか。
自分が持っているものに目を向けずに、他人と比べて自分が持っていないものにだけフォーカスしてしまうと途端に人生がみじめなものに見えてしまうのかもしれないな・・・

結局、ソンジェは甘言にのせられ罪を重ねることになるのですが、でも悪魔はささやいたペク・ウンドではなくて、彼の心の中に住んでいたのだなあと思うのでした。彼の心の中の欲望という悪魔を制御できなかったのはやっぱり彼自身の選択の結果なのだと。もちろんペク・ウンドはめっちゃ悪い人なんですけど、それとは別の話として。

そういえば、ペク・ウンドはかなりの悪人として描かれていたけど、彼がそうなった背景とかが全く出てこなくてただの極悪人です!どや!みたいだったのが、ちょっと違和感があったんですよね。なんでそうなったのかがちょっとくらいあっても良かったのかなあ。ソンジェの心の動きとかが丁寧に描かれていたからそれと比べて思っちゃうのでしょうか。うむむ

ムン・チェウォンはショートカットがとても似合ってて可愛かったです。タイでみなしごみたいに生きて来たという設定のわりには肌が真っ白やで・・・みたいなツッコミどころはあるけれど、まあ首回りがちょっと伸びたようなTシャツを着てたりとかそれっぽくはなってたかな。まあドラマなんでねと自分に言い聞かせつつ。

私のそういう細かい事気にする癖はおいといて、ブラックとスワンのやり取りはとても良かったし、スワンの純粋は心はとても美しかったです。庭で飼ってる鶏の産みたて卵でつくった卵焼きが二人の大切な思い出として何度も出て来るんだけど、そういうのいい。豪華な食事とかじゃなくてそういうものの方がドラマを見てて食欲を刺激されるというか、見てるものの心に残って食べたくなるような気がします。

ユン・マリ役のユ・イニョンもなかなか良かったです。彼女は変に気がきつい個性的な女の役が多い気がして、でもそういう役は背伸びして演じてる印象を受けてしまってあんまりしっくりこないなあといつも思っていたのですが、この役は良かった。本当に男二人に愛される美しい女性って感じが出ててこういう役の方が合ってる気がしました。すっごく美人に見えましたもん。演じる役と実年齢がうまく合ってきたのかもしれない。そんな感じがする。

そういえばソン・ジェリムが編集長役で出てたり、失踪ノワールMの失踪者の兄で出てた(よね?多分)ペ・ユラムがイ・ジヌクの仲間で出てたり、その冬、風が吹くで印象的だったムチョル役のキム・テウが曲者じゃなくて珍しく本当にいい人役で出てたり、知ってる顔がたくさんでした。

 

最後はタイトルの通りブラックとはさようならってことなのかと思ってたら、途中で死にかけの病気だというのに車を運転するわ、散々闘うわでもう駄目だろうと思ったのに、さすが漫画が原作のような展開になってラストはあっけにとられた気分にもなりましたが、全体的には楽しめましたよー!

 

グッバイ ミスターブラックが見れるのは・・・