【台湾ドラマ】プリンス・ウィリアム(威廉王子) の感想 シェ・クンダーの一人二役と美しい風景が見どころかな?

謝坤達(シェ・クンダー)が一人二役を演じているドラマ「プリンス・ウィリアム」。陳匡怡(アンドレア・チェン)がヒロインで出演していますが、たまたま最近、彼女が出演しているドラマをよく見ている気がします。彼女たちの恋愛時代にも出ているし、台湾だけでなくて中国本土でも結構活躍しているみたいですねー。見始めたドラマで以前見たことのある俳優さんが出ているのを見つけると「また会ったね~」って思ってしまう!笑

 

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このドラマは脚本は陳慧如で、ショコラも手掛けた脚本家さんみたい。設定としては境遇は正反対で顔がそっくりな二人が入れ替わるという昔からよくある入れ替わり譚ですよね。今回は入れ替わるというよりは影武者になるだけですけども。でも社長と魚屋という境遇の差がるところはやっぱりお約束なんだなあ。

新鮮な部分と言えば、社長の方の妹が影武者の魚屋と恋愛関係になるところですかね。もちろん中身は違うけど、兄と瓜二つの外見の人を男として見ることが出来るのだろうか?なんてことはちょっと思いつつ。ドラマの中で境遇の違いは問題にしてたけど、外見についてはあんまりこだわってなかったみたいなので、そこ平気なの?マジ!?って思ってました。似てるくらいはいいんですよ。でも入れ替わっても分からないくらいそっくりだからなあ・・・ 家族の集まりでややこしいですやん?

あとは、このドラマを見ようと思ったのは、台湾のベテラン俳優の顧寶明(クー・パオミン)が出ていたからなんですよね~

私が見ただけでも、王子様の条件とか君には絶対恋してないとかかな?いるだけで存在感のある味のある役者さんなのでとっても気になります。

今回はウィリアムのお父さんの代から会社を見守っている室長のワン役。ウィリアムが失語症になってしまってからも瓜二つの魚屋のビンに替え玉をさせて会社を奪われないように奮闘するんですけども、ウィリアムに負担をかけないように内緒で行動していたものだから、疑い深いウィリアムに誤解を受けてしまうんですよね。平和な台湾ドラマのつもりで見ていたのに、その後のウィリアムがかなりブラックな行動に出るのでその点では意表をつかれてビックリしたのでした。

ビンの母親役の潘麗麗 (パン・リーリー)もキーとなる役割でしたね。結局は彼女がウィリアムに親身に接したことが彼の心を癒したのかな。「誰かを恨めば苦しいのは自分」なんですよね。確かにそうなのに当事者になるとなかなか分からない・・・

そして、謝坤達(シェ・クンダー)は初めて見ましたけど一人二役の演技は結構良かったです。最近、主役が一人二役を演じるドラマをよく見るけれど、それぞれだいたいちゃんと見分けがつくように演じていてすごいなあと思うのでした。

魚屋のビンの時はとってもきさくに見えたし、ウィリアムの時はびっくりするくらい冷酷に見えたし、ウィリアムの影武者を務めてる時のビンはスーツを着てピシっとしてもやっぱりビンだったし。それにしても確かに地球上には自分と似た人がいるとは聞くけど、そんな風に入れ替わっても分からないくらいの風貌っていう人たちが現実にいるんだろうか?

 

すごくオススメという訳ではないけれど、ビンの家のある美ノ村の風景がとても美しいし(緑の岩のところは老梅石槽というところみたい)、台湾ドラマらしくだいたい最後はハッピーエンドな平和さもあるし、14話で短めなので見やすいドラマではあります!

 

プリンス・ウィリアム(威廉王子)が見れるのは・・・
⇒Netflix

【韓国映画】食客 の感想 伝統料理を守るために必要なのは技術よりも精神なのだなあ・・・

キム・ガンウ見たさに映画「食客」を見てみましたが、全体的に淡々とストーリーが進んでいくので役者さんの演技を楽しむという感じではありませんでした。映画だとちょっと時間が足りなかったのかな、という気がする。なので、同じ原作でドラマもあるみたいなのでもしかしたらそっちの方が面白いのかもなあなんて思います。

 

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キム・ガンウ演じるソン・チャン×イム・ウォニが演じるオ・ボンジュという構図なのですが、対決時の料理のテーマが刺身とか牛の解体(ドナドナが頭の中で流れた・・・)なので、料理って感じがしないんですよね。食材を選ぶ目利きの部分が料理人の技量として大きな部分を占めるのかな。最終の対決は一応もう少し調理するものだったのですけど、それも調理技術よりは民族の味についてという精神的なものでして、想像していた内容とはちょっと違うのであった。

登場する人々の背景はほろっとするところもあったんですけどね。炭焼き職人の話とか。

旧日本軍のことも描かれていて、確かに違う民族に支配されるということは例えば料理のような文化的なものにも影響を与えることになるのだなあ、とそんなことを思ったのでした。もちろん宮廷料理だと伝統を守ることが大切なのだろうけど、庶民の食べ物であると双方の食べ物がミックスされたものが新しい文化として根付いていったりするものですしね。そんなことを言いながら思い浮かべていたのはベトナムのバインミー(フランスパンのサンドイッチ)。あれ美味しいんですよね・・・食べたい(関係ない)

それにしても勝つための手段が審査員にお金を握らすくらいはまあどこでもあるんだろうけど、ふぐ刺し対決で相手の料理にふぐの毒を盛るっていうのはなかなか激烈なやり方だなと度肝を抜かれたなあ。それが出来てしまう人はすでに料理人ではない気がする。プロの資格というのは権利だけでなく義務が発生しますからね(これ何かのドラマで言ってた気がする・・・)

料理というものは技術よりもその背景に宿る精神が大切なのかな、と思った映画でした。

 

食客が見れるのは・・・


 

【台湾ドラマ】敗犬女王 の感想 歳の差カップルの障壁は周りの目ではなくて自分の意識なのかな

台湾ドラマの敗犬女王を視聴しました!韓国ドラマの魔女の恋愛が結構好きだったので、その元ネタのこのドラマを見てみたいと思っていたんですよね!そうしたらNETFLIXにあったんですよ。やっぱり配信しているドラマが他のサイトとちょっと系列が違うなあ。色々試してみるもんですね。

 

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主役のルーカスが阮經天(イーサン・ルァン)だし、その他にも「ハートに命中!100%」で見た俳優さんの顔ぶれが多いなあ~と思ったらやっぱりプロデューサーが同じ方孝仁という方でした。なのであのドラマと同じアットホーム感が漂います。なんでしょうね?この方が手掛けるドラマってどこか人間に向ける目が優しい気がする。そのせいなのか見ている方もほんわかした気分になる気がします。

ところで主役のイーサン・ルァンですが、「ハートに命中!100%」の時はなんで彼がイケメンというポジションなんだろう?とかっこよさが全く分からなかったんですけど、このドラマではなかなか良いなと魅力がちょっと理解できた気がします。スーツじゃなくてカジュアルな服装だったせいかもしれないなー

シュアン役の楊謹華(シェリル・ヤン)はとびっきり美人って感じではないけれど、雑誌社iFoundでバリバリ働いてるキャリアウーマンな感じと性格がきつい雰囲気はよく出てたな~ そうそう、雑誌のiFoundがハッピーメーカーの中でも出てきたんですよね。そうしたらどうやらこのドラマの後番組がそのドラマだったからみたい。見つけたときは、あ!って思っちゃった。

さて、台湾版と韓国リメイク版の違いは結構あって、二人の年齢差が台湾版では25歳と33歳の8歳差、韓国版では25歳と39歳の14歳差なんですよね。この設定の差は結構大きいですよね。内容としても台湾版の方がより現実に即したストーリーで、それに比べると韓国版はファンタジー的だったように思います。結婚して子どもも欲しいって悩む気持ちは33歳と39歳では全く違う気がする。そしてルーカスがシュアンを好きになる過程は納得できる展開だったんだけど、ドンハがジヨンを好きになる過程は迷いが無さ過ぎて年下男子が年上の女性を好きになってくれちゃう夢を見せるようなやっぱりちょっとファンタジー的な要素が入っていたのかもなあ。

あと、ラスト近くで留学話が出るのだけど、台湾版は男性の方、韓国版は女性の方という設定で、その違いって大きいなあって思ったりして。男性が行っちゃって女性が待つ方が年上の立場としては厳しい選択な気がする。本人が行く分にはまた選択の意味が違うよね。

まあそんな感じで、少しずつ設定は違うんですけど、どちらも見てみるとそれぞれの良さがあったな、と思います。どっちも面白かったですね。

あ、そういえば、魔女の恋愛で酔った勢いでジヨンがドンハをベッドに誘った時にわざわざ彼の財布にある身分証明書で年齢を確認して14歳下と気づくシーンがあって、そんな確認の仕方って凄いな・・・と思っていたら、敗犬女王ではルーカスが財布からコンドームを出そうとしてそのタイミングでシュアンが身分証明を見てしまって年齢に気づくっていう設定だったんですよ!こっちならなるほど自然だな~と思って!韓国ではドラマの中でコンドームを大っぴらに見せるのはNGなのかな?などと思ったのでした。知らんけど。

そして結構好きなレネ・ライも出てました。ちゃらちゃら遊び人な感じの役だったんですけど、意外とどんな役もこなします女優さんですよね。ちょっと悪い子の役でしたけど、本当にスタイルが良くて可愛かった!

 

現実でも女性が年上、男性が年下なんていうカップルも増えてますよね。まあ若い方が必ずしも長生きすると決まっている訳ではないし、10歳くらいの歳の差なんて意外と大したことないのかもしれません。周りの目を気にせずに自分の基準で進む道を選択することが大事なのかも。

 

 

敗犬女王が見れるのは・・・
⇒Netflix

 

【韓国映画】探偵なふたり の感想 ソン・ドンイルとクォン・サンウのコンビは良いけど扱う事件がイマイチだったかな・・・

Gyao!で配信していたので「探偵なふたり」を見ました!ソン・ドンイルとクォン・サンウのコンビだったら面白いだろう~と少し期待して見たんだけど、思ったより面白くなかったかな。私は最初の方でなんとなく犯人の目星がついてしまったので、そのせいもあるかもしれません。

 

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カン・デマン(クォン・サンウ)は警察官の夢破れて未解決事件のサイトを作っている探偵マニアなブロガー。ノ・テス(ソン・ドンイル)は凄腕の刑事だけど煙たがられている刑事。いつも警察に顔を出して事件に首を突っ込んでくるカン・デマンを邪魔だと追い払っていたノ・テスだが、カン・デマンにとっては友人の、ノ・テスにとっては後輩の警官が殺人事件の犯人として逮捕されてしまったことにより、二人で協力して事件を解決していくことに、という感じのストーリーです。

二人の掛け合いは確かに面白いんだけど、事件の核心でもある「夫婦関係」の描写に焦点を当てていることもあって、かかあ天下な夫婦の描写がしつこいんですよ。カン・デマンもノ・テスも妻に頭が上がらないってな状況なんですけど、「結婚したら女は変わる」ってよく言われるのって、男が変わるから女が変わるっていう面もあると思うんですよね・・・ なのでちょっとそういうのがくどくて見ててめんどくさいな~と思った。だって、旦那の方が時間があるんだったら、赤ちゃんの面倒を旦那が見たらいいだけじゃん?だって自分の子なんだし。それをちゃんとしないからギャーギャー言われるだけなのでは?

男の人が見たら、奥さんに尻にしかれているあの二人に共感でできるんだろうか?私はそういうのを面白可笑しくネタにしているのをあんまり楽しく思えなくて、せっかくの二人の掛け合いがイマイチに思ってしまった感じ。それにしても、犯人も妻を殺したい夫ばかりで、この映画を見ると結婚したくなくなりそうだな。

カン・デマンの推理が凄かったことを見せたいストーリーなんだろうけど、その詳細もちょっと分かりにくいんですよね。本人たちの夫婦の描写のシーンをもっと抑えて犯人の背景をもっとちゃんと見せないと推理内容が唐突な感が否めません。メインの犯人はすぐに分かったけど、なんでそうかなったかというのがカン・デマンの説明で終わるので「はあそうですか」って気分になったのでした。

 

これはあれですかね?ラストを見ると、続編が作れちゃう感じの終わり方をしてたんですが、人気があったなら続いていく感じ?この二人の組み合わせはコンビとしては悪く無かったので、どんな事件を扱うかで面白さが変わりそうな気がします。

 

 

探偵なふたりが見れるのは・・・
⇒Netflix

 

【韓国ドラマ】THE K2 の感想② もう一度見たらドラマの印象がずいぶん変わったかも!

⇒1度目に見たときの感想はこちら

同じドラマを何度も見ることはあまり無い私。でもGyao!で配信されているのを知って、思わずもう一回見てしまったのがこのThe K2。そう考えるとどうやらかなりこのドラマが好きだったんだなあ~と改めて。他には君の声が聞こえるも見直したかな・・・ あのドラマが韓国ドラマって面白い!って初めて心から思わせてくれたきっかけになったんですよね。

 

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やっぱりこうして2度目だと見え方が違う部分も出てきますね。まず思ったのは、このドラマはあくまでもアクション活劇なんだなってこと。だって民主主義の国家で起こるとは思えないほど政治家同志が暴力で解決して簡単に政敵を殺そうとするなんて非常に乱暴な展開。チ・チャンウクがかっこよく戦うシーンが必須なのでそうなってるんだろうけど、なので言ってみれば荒唐無稽なストーリーであり、韓国で起こっていることというよりは架空の国で起こる非現実的なものと思った方がいいのかもしれない。いや深読みしたら国民が知りえない影の部分で起こっている政治闘争を皮肉って意図的に描いているのかもしれないけど。さすがに現実はここまで「選挙で勝てなそう。じゃあ相手を殺しちゃえ!」って世界ではないと思うのだけども。知らんけど!

だからこういう設定を「ありえない~」と思っちゃうと楽しめないドラマなのかもなあ。私は2度目に見てやっと冷静にそんなことを考たくらいなので、全然気にならずにドラマの設定に入り込めてたんだな~と思うのでした。

でも、このドラマの良かったところはそういう「政敵を殺すという手段で追い落とそうとする」「クラウドナイン」「鏡」「傭兵」「スペインの修道院に閉じ込められた少女」など、非常に特殊で非日常的な設定を使って大風呂敷を広げたけれど、最後にはすべてちゃんとその設定を回収し、収集をつけている点が素晴らしいところだと思います。特にコンピューターデータベースを「鏡」と名付けているのとか痺れます。モチーフの細かい設定が秀逸なのだよなあ。視聴者の想像力を掻き立ててくれる。

 

そうだなあ。アンナとジェハの関係性はもう一度見てもっと打算的なものに見えてしまいました。本人たちは無意識だけどお互いを利用している気がする。

ジェハは助けられなかったラニアに対して罪の意識を感じていて、復讐はパク・グァンスを殺せば達成できるけど、罪悪感を払拭し彼自身の心を癒すためには「最後まで誰かを守ることが出来た」という成功体験なのだと思う。その対象がたまたま守られるべき可哀そうな境遇のアンナになっただけのような気がする。そしてアンナも誰かに守られることが必要で、自分の近くで「人を守ることを誰よりも遂行する男」であるジェハがその人材としてちょうど良かったんだと思う。

一度目に見たときはジェハが癒しの天使のように見えたのだけど、今回はあんまりそういう意識はなかったかも。それよりも上記のように彼も気づいていない打算的な面が見える気がしてしまった。

ともかくそんな風に見えてしまうものだから、彼らが惹かれあう必然性が見えないんですよね。でもこのドラマを沢山の人に見てもらうには表面上はラブストーリーというラッピングが必要な気がするので、フォトジェニックな二人のロマンスが必要だったんだろうな、なんて穿った見方までする始末でございます。まあそれくらいこの二人の恋愛には心が動かなかったということですね・・・おお

アンナという人物設定に圧倒的な魅力を付加できていないのもそう見える理由のひとつなのかもしれない。天使のようなというには陰の気が強い気がして、無垢さがもつ惹きつけられて抗えない強烈なパワーみたいなものが感じられない。ユジンに復讐をしたい気持ちが強すぎるせいでソンウォンに利用されても気づかないのが純粋さ故といえば聞こえはいいけれど、ただ愚かなだけに見えてしまう。そしてその時に誰よりも信頼しているはずのジェハにそれを伝えないのが更にアンナのジェハへの愛を疑ってしまう理由の一つなのです。

 

で、ユジンのジェハへの思いは何だったのか、というのはなんとも答えが出ないでいる。でもともかく誰かに名前をつけてあげるのってとても官能的なことだなって思ったのでした。「キム・ジェハ」はユジンがK2にあげた名前。ラストで本名が出てこないのもやっぱりどこかユジンとジェハの結びつきを示唆している気になっちゃうし、ユジンが最終的にクラウドナインから逃げるのを諦めたのはもちろん「鏡」がない世界は自分がないも同然だからというのも理由だろうけど、「愛は分け合えない」からジェハを手放したのかなって。それとも実際に手を下した訳ではないにせよアンナから母親を奪ったのは自分が原因だからアンナへの贖罪としてジェハという存在を譲ったのかも。いや、もう色々どう考えてもアンナよりユジンの方がずっとジェハという存在を切実に必要としていたように思えてしまうのでした。愛というよりはジェハのようなまともな思考を持った権力やお金では動かない自分の心で動く人がそばに必要だったのかも。それも全身全霊をかけて行動することが出来る信じられる人が。
私にとっては、複雑なユジンの心がこのドラマでの一番の見ごたえのある部分だったのだなあ、と改めて思ったんのでした。

だから2度目もじっくり見て(アンナとジェハのシーンは飛ばしてしまったけど)今回はユジンの心をの動きを追うのがとっても楽しめたんですよ!本当よくできてる面白いドラマだなと思いましたー!

そしてチ・チャンウクは好きな役者さんなんだけど、やっぱりアクション系のドラマがいいんですよね。イケメン青果店とか蒼のピアニストとかも見たけど、普通の役を演じると必要以上に情念とかじっとりした雰囲気を感じてしまうので(私が見たドラマの役のせいもあると思うけど)、あんまり悩んでいる姿を見ないですむアクション系の方がバランスが良い気がしてしまうのでした。彼のアクションシーンが好きというよりは(かっこいいけど)そういう感じかなあ・・・ 個人的な感覚ですけども。

 

The K2が見れるのは・・・