【中国ドラマ】六指琴魔 の感想 若き日のニッキー・ウーが美しかったよー

Gyao!で配信されていたので見たドラマ「六指琴魔」。タイトルを見ても何のこっちゃ!?って感じなんですが、ちょっと見てみたら意外と面白くて結局最後まで見ちゃいました。2004年の作品でいわゆるひと昔前の武侠もの的な雰囲気が逆に懐かしい感じで楽しめました。こういうの昔はよく見てたなあ・・・

 

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有名な俳優さんとしてはニッキー・ウーが出ているんですが、この時の彼はさすがに若くて美しい!

この時の彼と比べてしまうと、ジャクギ出演時はやっぱり歳をとったせいかかなり貫禄が出てこの頃の麗しさはさすがに失われてるなあ~と。もちろん歳を重ねたからこその良さもあるんですけども。結構変わっててビックリする。

そうそう、彼の武器?道具?が笛なんですけど、プラスチックの縦笛にグリーンのペンキを塗ったんじゃなかっていうちゃちさで、そういうの出てくるだけでも笑ってしまう面白さ。

そしてヒロインの王雪梅役の寧靜。彼女の眉毛がまたツボに入って笑ってしまって大変だった!そんなにヤンキーみたいに細くして吊り上げなくてもいいのに!こういうのが主流だったんだろうか・・・!?

寧靜という名前になんだか見覚えがあると思ったら哀戀花火という映画を見たことがあって、そこで男装の女主人の春枝を演じていたんですね~ あの時の男装の似合う端正な美しさは健在!今も中国のテレビドラマに出演して活躍してる様子。

そんな主役二人の悲恋的なノリをぶっ飛ばすのが、呂麟と譚月華のカップル。この二人のぶっ飛びズッコケぶりはこれまたなんだこれと思うんですが、だんだん慣れてきて楽しみになってくる感じ。ストーリー的に見たらかなり人が死んでいくものとなっているので、彼らの存在が和ませる要素として功を奏してたかも。武侠ものってそういうところでバランスを取ってるのかもしれない。

あとちょっといいなと思ってたのは、鬼奴を演じてた李勤龍!なんだかんだと最後まで生き残る役だったので、割と有名な役者さんなのかな?と思ったのだけど、百度で調べてもほとんど情報がないのでそうでもないのかも。残念。

 

あとはもう五大門派の掌門(ボスみたいなの)の造形が漫画的でそれもツボでしたね。

鬼宮のボスを演じてた段秋旭。頬のシェードが凄いんですよ!しかしこんなメイクもだんだん見慣れるという・・・恐ろしい。

そして烈火宮の烈火祖師を演じていたのは盧勇。火の宮の人だからなのか眉毛も毛も赤い。分かりやすくていいけどもさ。
でもこの盧勇という役者さんは中国の時代劇にかなり出てるみたいで見てたらやたらと発見してしまいます!今のところ、蘭陵王とハンシュクで見つけて「お!」と思いました。だいたい重臣とか武将の役よねー。確かに普通にしてたら素敵なおじ様であります。

 

シンデレラはオンライン中に出てくるゲームや古剣奇譚で琴が武器っていう設定が多いくて優雅でいいなあと思ってたんですけど、昔からの小説でもそれが当たり前のお約束なんだなと勉強になりました。まあこのドラマでは最強の天魔琴を手に入れるために殺し合いって感じで優雅どころじゃないんですけどもね。でもメイクや設定、アクションのCGのチープ感などが全く悲壮感を感じさせないので、面白いの比重の方が大きかったかな。最後のラスボスの倒し方があっけなかったのがちょっと拍子抜けしたけど、全体的には楽しんで見れましたー!

 

六指琴魔が見れるのは・・・

【日中韓合作映画】墨攻 の感想 非攻兼愛を掲げる墨家思想に興味を持つきっかけに!

この映画もタイトルだけは知っていたけど、まだ見ていない映画でした。
アンディ・ラウが出演しているから知ってたのかな?
それともポスターにあるタイトルの墨攻の文字が達筆だったから印象に残っていたのかもしれません。中国映画の場合はそういう事も多いです。
(どうやらアンディ・ラウ本人の筆によるものとか!?なんでも出来てすごいなー!)

この映画の原作は、日本人の酒見賢一さんの小説らしいのです。
戦国時代が舞台となっています。そして、諸氏百家のひとつの墨家思想についても知識がある方が映画の内容がよく分かるかな・・・と思います。諸氏百家には、今も残る儒家や道家などの思想もありますが、墨家思想は言葉だけは聞いたことがあっても実際の思想内容は全く知らなかったので、私はやや話の内容を飲み込むのに時間がかかってしまった感じ。

ただ、主な思想は「兼愛」「非攻」なので、その考えに基づいて動くアンディ・ラウ演じる革離の動きを追っているとだんだんと分かって来ます。

 

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そして、どうやら日中韓の合作映画のせいか、韓流ドラマで見たことある顔が・・・
なぜかSJのチェ・シウォンが出演していました!見たことあるな~と考えてたらまさかの韓国人俳優さんだったんですよ~
中国映画だと思って見てるもんで、なかなか名前が出てこなかったです。全く違和感なく、そしてなかなか良い役でしたよ。

その他にもニッキ―・ウーが出てたり、女優陣はファン・ビンビンが男勝りな装束をしていてもとても美しかったです。
北京で11月の零下の気温での撮影が大変だったとこと。水の中のシーンも多かったし、馬に乗ったり、鎧をつけたり、スケールが大きい分、本当に沢山の方の力で出来上がった映画という感じ。

その墨家思想にある非攻兼愛の思想は、今の世の中に伝えたいメッセージでもあったのかな。
そういう意味でも日中韓の合作映画であるということは意義深い事なのだと思います。

兼愛については、人を平等に愛することを忠実に守ろうとするあまりに、一人を深く愛することに躊躇した結果、大切な人を守り切ることが出来なかった現実がとても切なかったのですが、全体の幸せと個人の幸せの折り合いのつけ方が難しいのは、大志を抱く人だからこそなのかもしれません。どっちの愛も本当は兼愛の思想に含まれるのではないかと思うのですけどね・・・

なかなか色々なことを考えるきっかけになってくれる映画でした!

 

 

墨攻が見れるのは・・・