【香港映画】バレット・ヒート 消えた銃弾 の感想 サスペンス&ガンアクション&ロマンスまで楽しめる!

香港映画のバレット・ヒートを視聴しました!製作総指揮はイー・トンシン、監督はロー・チーリョンです。ロー・チーリョンはイー・トンシン監督のアシスタントをしていた方のようです。主演はニコラス・ツェー(謝霆鋒)とラウ・チンワン(劉青雲)。サスペンス&アクションと二人のやり取りが見ごたえがありました。

 

スポンサーリンク


 

「完全犯罪は存在しない」「人は元はみな善人である」というラウ・チンワン演じる松東路の言葉がラストのニコラス・ツェー演じる郭追の選択につながるんだろうなとは思うんですが、そこだけはちょっとこじつけっぽく感じてしまいました。あと郭追の動機が不十分なのです。だからそこに繋がる過程が唐突に感じてしまうので、消えた銃弾の秘密が判明した後から失速ぎみな印象です。

とはいってもそういうもったいないな~という部分があったとしてもかなり夢中になって見た面白い映画でしたよ!

そうそう、ヤン・ミーも出演してます。ちょっとミステリアスな占い師役でした。そういう役割だけで終わるのかなと思ってたら、突然のニコラス・ツェーとのロマンスが出現します。そう出現と言いたくなるくらい唐突でビックリしたんです。二人のキスからそういう関係になるシーンはお美しいんですけどね。この映画のストーリー展開でそういうの出てくると思わなかったので意外性~~ まあ美しい二人をキャスティングしておいて何もなかったらもったいないか!

そしてラウ・チンワン、ニコラス・ツェーと一緒に消えた銃弾の捜査をする三人組の一人としてジン・ボーラン(井柏然)も出演しています。皇后的男人で主役だった人ですね。いやー他の二人の存在感があり過ぎて彼だったとは全く気づきませんでしたね。そうそう、松東路が「どうしてこの三人だったのか」というセリフを聞いて私が怪しいと思ったのはジン・ボーランだったんですけど、全くハズレでしたね・・・ 全然読めてなかったですわ。

ガンアクションのスローモーションな撮り方とか見ごたえがありましたし、カッコよかったですね。カンフーとはまた違うけど美しい動きで見ててワクワク。楽しい。

という風な感じで私はやや見当違いの予想をしてしまったので、むしろラスト近くまで真相がわからなくて面白かったんですよ!でもだからこそ最後が余計に急展開に感じてしまったのかもしれませんが、監督が表現したかったものはとても良く伝わったので満足です。

それにしてもニコラス・ツェーはいい役者さんになったし、良い歳の取りかたをしたなあ。演技的にも風貌的にも素敵なままでいてくれて嬉しい。ラウ・チンワンも相変わらずだし見て良かったなあと思う映画でした!

 

 

バレット・ヒート 消えた銃弾が見れるのは・・・

【香港・中国映画】新少林寺 の感想 エンディングの歌の歌詞が沁みる・・・ 

特別カンフー映画が好きという訳では無かったので、少林寺は見たことがありません。なので、もちろん「少林寺」という名前は聞いたことがあるけれど、それに関係する映画などは見たことがなく、この新少林寺が初めてでした。

Gyao!の無料配信で映画をチェックしていたらあったので、どんな感じかな~と見てみたら、アンディ・ラウにニコラス・ツェーになんとジャッキー・チェンまで!
有名な俳優さんが出ていて驚きました。
昔やってた少林寺ってそんなのだっけ!?と何の知識もないのでびっくりしたのですが、どんなものだろうと思って見てたらすっかり最後まで見てました。




 

もちろん少林拳の使い手が出て来るので、その修行風景などは美しいのですが、それ以上に人間の欲望について考えさせられる映画でした。

何かを手に入れると、今度はそれを失う不安に苛まれる
何かを手に入れても、もっともっとと欲望は強まり満足することはない
そしてすべてを失ったときに、何かを自分のものにすることなど出来ないのだと気づく

昔も今も人間は変わらず、その欲望に悩まされ続けているんだなあ。
昔からの教えや格言でも言われ続けているのに、それを本当に理解することの難しさを感じます。

最後のエンディングの歌は、アンディ・ラウが歌っているのですが、
エンドロールを見たら作詞もアンディ・ラウになっていたような気がします。
映画で言いたかったことがすべて詰まったような歌で、しみじみと聞き入ってしまいました。

アンディ・ラウが演じた浄覚は、最後は仏さまの手のひらで悟りを得たのでしょうか・・・
アンディ・ラウはどんな役を演じてもクオリティーを保つなあとその点は感心します。どうしてもちょっとアンディ・ラウって感じは出てしまうけど、この役は軍人から出家するまでの心の動きが良かったです。

ウー・ジンが演じた浄能もとても美しかった。
心も動きも美しい僧侶でした。

他の僧侶たちもとても美しかったです。
ストイックな美しさってあるんだなあ・・・
男の友情みたいなものにも心が揺さぶられてしまいます!

 

そして、ニコラス・ツェーも久々に見ましたが、相変わらず美しい・・・!

美しさは残忍さを際立たせますね。
残酷であればあるほど美しく見えてしまう・・・
そしてすべてを手に入れようとしてすべてを失う男を魅力的に演じていました。

 

しかし、カンフーのアクションはすごいだろうなとは思っていましたが、西洋の戦力による寺の破壊まであって、中国の悲しみを見たような気がしたのです。
侵略されて奪われる。
1対1の闘いから、銃や爆弾での戦闘に変わっていく時代を見て、闘いの意味まで変わってしまうという感覚を覚えたのでした。

時代が進んで、色々なものが開発されて文明が発達することは素晴らしいことで、それによって良くなっていくのだと思い込んでいたのですが、さて本当にそうなのかな?とこの映画を見て、そして最近の世の中を見て思うのです。

 

でも、祈り、というものはいつなんどきでも誰のものでも美しいものだと改めて思ったのでした。だから大丈夫なのかな、と。

 

 

新少林寺が見れるのは・・・