【韓国映画】サイコメトリー ~残留思念~ の感想 そのたった一言が誰かの生きる力になるのかもしれない

映画のサイコメトリー ~残留思念~を視聴いたしました!キム・ガンウ出演作でオススメだと聞いていて、楽しみにしていたのですが面白かったです。見終わった後、またちょっとじわじわ来てる・・・ ラストも救いがありつつ、余韻にも浸れる感じが良かったです。

 

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そうそう、TSUTAYA DISCASでDVDを借りるしかないのかなと思っていたら、Gyao!ストア楽天TVアマゾンビデオなどで配信されてました。いやー最近は配信サイトがたくさんあるのは有難いけど、あり過ぎて把握しきれない!ちなみにGyao!ストアはTポイントが利用できるので期間限定ポイントが余ってる方にオススメです。期間限定ポイントって実店舗では使用できないので、いつも使うこともないまま期限切れになっちゃってたんだけど、これからは映画とかドラマを見るのに使えるんだなと学習しましたよ!

さて、キム・ガンウはこの映画でも表情がとても良いんですよね。仕事をちゃらんぽらんにやってる刑事なのかと思わせて、それはどこか心の傷を隠すための表面上の姿であって、だからキム・ジュンに触れられて彼のそういう記憶を見透かされてしまった時の愕然とした一瞬の表情で、私まで過去の苦い思いに巻き込まれるような感覚になったのでした。ああ、だから彼はそんなに熱心に犯人を捕まえようとしていたのか、と。

ところで、わたしはサイコメトリーってモノを触ると残留思念が見えるものだとなんとなく勝手に理解していたので、この映画ではヒトを触っても残留思念が見えてしまう設定を見て、それは或る意味、人間の肉体も細胞や水分を含む物質だからなんだな・・・とかなんだか色々考えてしまった!

まあ、それはさておき、キム・ボムは本当に色々な役柄を演じられる役者さんですねえ。にっこり笑えば、可愛らしくも見えるような容貌なのに、こんなにも影がある人物を演じられるなんて!と不思議な気分になってしまう。やっぱり演技って元の顔の造形はあんまり関係ないんだな・・・ 今回もサイコメトラーの悲しみを背中にいっぱい背負って、誰にも見つからないように息をひそめて生きているようで、本心では誰か僕を見つけてと声のない叫びをあげている少年をとても細やかに演じていました。その彼の表現方法が壁へのペイントっていうのがうまいな~と唸ってしまう!

 

そしてこの映画で一番心に残ったのは、たった一言が生きる力を与えることもあるんだな、ということです。そして思い出したのは、それとは逆にドラマのまた!?オ・ヘヨンで、ヘヨンが婚約者に「食べる姿が嫌い」と振られた時のこと。それはどちらもほんの一言だけど、救いにもなるし、絶望にもなるんだ。

触るだけで色んなことが分かってしまう自分の手を「人を殺す手」だと嫌悪して自暴自棄になっていたキム・ジュンにヤン・チュンドンが伝えた「その手は人を救う手だ」という言葉。ああ、きっとキム・ジュンはこれからもこの一言があれば生きていけるんだろう。

映画自体があの壁のペイントみたいにちょっと俯瞰的で登場人物たちの関係性がややサラッとしているのも今っぽくてちょうどいい。そばにいなくてもこれからもどこか繋がっている関係が希望を見せてくれて後味も良い映画でした。面白かった!

 

 

サイコメトリー ~残留思念~が見れるのは・・・


【韓国ドラマ】身分を隠せ の感想 映画のようなハードボイルドアクションドラマ!!!

『身分を隠せ』を視聴終了しました!いやー見応えありました!!!
しかし、1話を見て、なんだかこの感触、既視感があると思ったら、バッドガイズの空気感だ!と思ったんですよね。

そしたら、本当にバッドガイズ製作チームが今度はtvNでこのドラマを作ったみたいです。バッドガイズは確かOCNだったはず。
なかなか良いアンテナしてるな~と自分で思ったりしてw

なんだか、暗闇と光の使い方とか、アングルとか、あとはアクションシーンとか、
そういう美意識が私の好きなポイントに似てるみたいでこのチームが作るドラマはとても好きです。

しかし、クオリティーも素晴らしいけれど、かなり血なども流れるので、こういうのが連続ドラマで放送されてるのってなかなか凄いな~
どっちかというと、映画館の暗闇の中で見たいアンダーグラウンド感があります。




 

こういう取り調べのシーンの撮り方のアングルとか、最高に痺れるなあと。

このチョン先生役のキム・ミンジョンが渋かった・・・!
指とか動きとか目つきとか素晴らしいな~と思って見てました。
見たことないな~と思って調べてたら、花郎に出てた百済の太子役の人じゃないですか~
そうだそうだ、花郎でも彼が出て来た15話の彼とパク・ソジュンの戦いからやっと面白くなって来たと感じたので、どうやらかなり好きなタイプらしい!

ちょっと曲者な感じが好きで私って一貫してますね!笑

そして、このドラマでのいちばん存在感を放っていたのは彼ではないでしょうか!
ミン・テイン役だったキム・テフン!
もう初めから最後まで痛めつけられる場面が多くて見てるのが苦しかったですが、
でも本当に壮絶と言っていいような演技でした。

バッドガイズでは悪役でしたが、ここでは妹や弟分思いの良いお兄さん。
笑った時と、無表情の時のギャップがある人ですね。そこが魅力的!

キム・ボムも良かったです。アクションが素晴らしい。
わざとらしくない美しい動き。
私はミセスコップ2を先に見たので、こういう役は全然違和感が無かったけど、花より男子の次にこのドラマを見たりしたらビックリしますよね~
その時にも思ったけど、彼はきっと竹内力のような迫力のある歳の重ね方をしていきそう。
でも次は天使みたいな笑顔の役とか見たいな!

捜査5課のチームのメンバーは全員無理がない配役で良かったです。
チームとなると必ず面白路線の人を必ず入れたりするけれど、それがベテランのイ・ウォンジョンだったからそこが癒しになって良かったし、
ユン・ソイはやっぱりカラーオブウーマンとかのラブロマンス系よりもキリッっとした役が似合います。
この配役も可愛い女の子っていうんじゃなくてカッコイイ女の人が演じてくれてすっと入れて良かったな!
チーム長のパク・ウンソンも見てて安心感があって間違いない!

ちなみに並行してポセイドンを見てるんですが、潜入捜査とか敵は名前しか分からずどんな人なのか分からないなどという設定がちょっと似てるんですよねー
でも、身分を隠せのような本格的なのを見てしまうと、ポセイドンがちょっと見てられない気分になっています・・・ツライ・・・
ポセイドンの方はチームのメンバーのお笑い要素担当の人の演技もツライ・・・

 

・・・と話がそれてしまいましたが、最後までどうなるか分からない目が離せないドラマです。
ロマンスの要素も昔の思い出という程度に入れられているだけです。
どちらかというと男同士の信頼とか友情とか信念とかそういうのが軸に語られる内容ですね。

『身分を隠せ』の意味が捜査5課のメンバーの存在の事だけでは無くて、敵対側でもそれが行われていて、あっと言わされてしまいます。

そして、善とは?悪とは?と本当に絶対的な善も悪も無いのではないかと考えてしまったりします。立場が変われば物事の見え方も変わってしまうもの。
でも、『力が正義ではない、正義が力なのだ』と言うチーム長がいう世界を私も信じていたいなあとそんなことを思ったのでした。

 

身分を隠せが見れるのは・・・


 

【韓国ドラマ】その冬、風が吹く の感想2 最後の場面はハッピーエンドなのかそれとも?

一度見たときは、確かにハッピーエンドだと感じた『その冬、風が吹く』のラストシーンですが、
実はちょっと違和感もあったので、ラストシーンをもう一度見直してみることにしたのです。

本当はあれは夢とかファンタジーだったのかも?

サクラ並木の中の横を歩くオ・ヨンのそばを自転車で通り過ぎたのは、
オ・スに見えたのだけど、画面全体がソフトフォーカスがかかっていて、
現実なのか幻なのか区別がつかない・・・

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そして、ジンソンとヒソンが、オ・スのところにまたお花を持って行かなくっちゃと話している。
何がいいかな?
ラムズイヤーかな・・・?

ここで、思う。
お花を手向けるってことは、オ・スはあの時にジンソンに刺されて、
やっぱり死んじゃったんだろうって。

でも二人の表情からはオ・スがどうなったのかははっきりとは分からない。
あとは、もし死んじゃってたらジンソンは殺人で捕まっているのかなとも思ったり。
そうではなくて、日常の平和な一コマに見える。

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毎日通っているカフェに到着するオ・ヨン
ベランダの席に案内されると、ハーブティーを出してくれたのは、オ・スなのか?

話をする二人
オ・ヨンが座る席のテーブルに置いてある花籠にはラムズイヤーも入っている

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視覚障害者は初めてですか?
いえ、以前とても愛した女性が視覚障害者でした・・・

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そして実は、顔を隠していたけれど、半年前からここにいたというオ・ス
オ・ヨンはどうやら少し視力を回復している?

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ぼんやりとした視界から、だんだんとクリアになるオ・スの表情

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彼女は見えなくても、全身で愛を伝えてくれました・・・と

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そして、美しい桜の木の下での二人のキスシーンで終わる物語・・・

 




確かに一度見たときは、二人とも生きていてああ良かったと思ったのです。
それが、きっと悲恋で終わるに違いないと思い込みながら見ていた私にとって、
救いになるハッピーエンドだったから、そう思いたかったんだと思う。

でも、なんとなくふと、本当にそうだったのかな・・・って思い出したのでした。

多分どちらにも取れるようにわざと曖昧に作っているけれど、
実はもうオ・スはあの刺された時に死んでいたのかなって私は思って来ました。
そして、この日はオ・ヨンも亡くなったんじゃないかしら・・・と。

どう考えても成功するような脳の手術では無かったような気がして、
今まで死んではいなかったけど、この日にとうとう死んでしまって、
だからあんな風に見えるようになっていて、
それで二人はやっと会えて、そしてキスをしたのかしらなんて。

あまりにも美しい桜並木がこの世とは思えなくて、
そんな終わりだったのかもしれないと思ったのです。

二人とももうこの世にいないのなら、それももしかしたらハッピーエンドであるかもしれない。
それとも本当は二人とも生きているのかもしれない。
オ・スだけがこの世の人ではなく、オ・ヨンにだけ見えているのかもしれない。
これはきっと見る人の心の中にあるものの投影としてラストシーンの意味を受け取るような、
そんな終わりを見せてくれたドラマなのでしょうか・・・?

チョ・インソンとソン・ヘギョのふたりの耳当たりの良い声が、
更に現実感を失わせるとても美しいラストシーンでした。

 
その冬、風が吹くが見れるのは・・・



【韓国ドラマ】その冬、風が吹く の感想 映像がとても美しくてステキ

sonofuyu

まずは、タイトルの「その冬、風が吹く」が印象的!
もうタイトルだけで、ぐっと引き寄せる力があるなあって感じ。
ドラマを見てなくても覚えそうです。
そして、私も見たことは無かったけど、タイトルは知ってたのですよね。

このタイトルの感じが、何かに似てると思ったら、
大丈夫、愛だ」なんですが、そしたら同じ脚本家さんでした。
この方は台詞だけでなく、すみずみまで気を使ってドラマを作りあげてる気がしましたね・・・

ちなみに、私が、このドラマのタイトルを知っていたのに、
なんとなく見る気にならなかったのは、悲恋ものでお涙頂戴ものに違いないと思い込んでいたので、哀しいのイヤーーっと思ってたのと、
チョ・インソンが上の画像を見る限りではカッコよく見えないので、
(ほら顔も長いし、おひげも気になるし)
私が見たいドラマというざるの目をするっと落ちてひっかりもしなかったのです。

でも、大丈夫、愛だで、チョ・インソンは動くとカッコよく見えるゾ!ってのと、
演技はなかなか好きだな~と思ったので、急に興味が沸いてきたのでした。

 

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そして、このドラマでも、揺れる瞳の演技が凄いんですよね・・・
じっと見つめる強い光を持つ目と、揺れる瞳をしっかり使い分けていて、
もうそれだけで、こっちまで感情移入してしまう感じ。

例えば、パクシネちゃんとかも揺れる瞳が印象的な女優さんだけど、
彼女は絶えまなく揺れているタイプなので、あまり好きではありません。
女性としてのあの瞳はとても魅力的だと思うけど、演技としてはいまいちだな・・・と思ってます。
隣のイケメンの引きこもり役とかの時はいいんですけど・・・ね!

だから、チョ・インソンはちゃんと使い分けているから、ぐっと引き込まれる!
なんだか、瞳の奥にある悲しみとか一筋縄でいかない感じが魅力的なのかな・・・
カッコイイとかじゃないんですけど、気になる俳優さんの上位に上がってきた!

そして考えてみたら、ソン・ヘギョが出てるドラマを見るのは初めてでした。
白い~お肌つるつる~ 目が見えない役もとても似合ってましたね。
唇の形が独特で魅力的だなあって思ったのと、
塗ってた口紅の色が珊瑚色?みたいなので、とても素敵だったんだな~
でもあの色はお肌が白くないと似合わないので、真似して買ったりしません!!!w

 

しかし、最後は絶対に悲劇なんだと思い込んでいたのですが・・・違った!
最後の最後まで一体どうなっちゃうのかと思ってましたが、
寝覚めの良い感じ(笑)の終わり方で良かったなあって思いました。

タイトルに入ってる「冬」の光景がとても効果的に使われていて、とても綺麗だったです。
凍った木が風で揺れて乾いた音がするシーンとか、
ソン・ヘギョのお家のシーンも綺麗だったなあ・・・
あ、あの家はフルハウスでも撮影に使われてたお家ですよね?ドラマでよく出てきますね。

チョ・インソンのスタイルの良さも風景の一つとしてキレイだったし!

しかし、ほんとーにほんとーにあんな雪の中での撮影は大変だっただろうなあと思いますが、その甲斐があって、本当に美しい・・・!

だからこそ、冬の次の春の桜が咲き乱れる最後が効果的でした。
胸がいっぱいになるね!

 

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ムチョル役のキム・テウが印象的で凄い良かったなあ。
あと、秘書役のペ・ジョンオクも。
「愛しているんだけど、失明させる」というところで、
設定はかなり違うけど、風の丘を越えて/西便制を思い出しました。
これはパンソリという伝統的な歌をうたうために恨の感情が足りないと、
お父さんが娘を失明させて、自分を恨むことで芸の道を極めさせようとするんです。
多分、初めて見た韓国映画がこれで、すごい衝撃を受けたのを覚えています。

色々な愛があるんですよね。愛じゃなくて執着とかかもしれないけど。
ともかく、主役はもちろん、脇役もみんなが単純な人間としてではなくて、
ちゃんとそれぞれの感情がある人間として書かれていて、丁寧だなあと。

 

ちょっと気になった部分は、キム・ボムのジンソンの義理堅さを丁寧に描いてた割りには、最後の裏切りの時の心の揺れの部分は描写が甘くて、残念だったのと、
応答せよ!1997のウンジは好きだったけど、彼女の演技はいつもキャラが同じように思えてしまうので、演技なのか素なのか分からず、全体的にちょっと浮いてた気がして残念だったかな・・・

 

でも、とても良いドラマで、いい感じでその世界感に浸らせてくれます。
もう一回くらい細かいところまで見たい気がするくらい良かったです。

 

さて、ここまで来たら、次はバリでの出来事を見るべきでしょうか・・・
ジソプ、インソンの苦手意識が全くなくなったむしろ好きになった今こそかな・・・
しかし、ファッション王に似てると聞くと途端に見たくなくなるのでした。
どうしようかな~

 

その冬、風が吹くが見れるのは・・・