【韓国ドラマ】バリでの出来事 の感想 ドラマ全体を覆う閉塞感がすごかった・・・

バリでの出来事をやっと視聴終了しましたよ!
なんともかんともドラマ全体を覆う閉塞感で息が出来なくなりそうな気分で見ていました。登場人物のお金がある人も貧乏な人でも全員が感情が自由でなくて、ニッチもサッチもいかない感じがなんとも。しかし、そのどんどん深みにはまってしまう感じが反対に魅力のドラマでもありました。

 

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このドラマの存在を知ったのは、ファッション王を見た後に、ラストが一体どういうことだったんだー!と頭を抱えてしまって誰かどういうことか教えて!と見た方の感想をむさぼり読んだのですが、その時にファッション王がバリでの出来事に似ている、と書いている方が多かったのですよね。そしてその時にファッション王みたいなら見たくないなあと思って敬遠したまま時は過ぎ・・・
でも、ソ・ジソプが出てますからいつか見ようと思っていたら、今になりました。

結論から言うと、私はファッション王よりずっと面白かった!です。

ちなみに似ている点は下記のようなところかなと思います。

・主役のライバル同志の男性2人が貧乏な人と金持ちな人である。そしてどちらも貧乏なヒロインを好きになる恋のライバルでもあり、仕事上でもライバルである。
・金持ちの方の男性の父親が暴力的で息子は頭が上がらない。
・主役の女性が貧乏で、貧乏と金持ちの男2人の間で優柔不断である。
・最後に人が死ぬ。
・最初と最後の場面が外国(これは他のドラマでも多いけど)

でも、ファッション王が視聴者に解釈を任せるラストであるのに対し、バリでの出来事はしっかり結論が描かれていて、そこに至るまでの登場人物の心情も視聴者も理解できる形のストーリーとなっています。この違いは大きい!作品全体の出来を左右する!

カン・イヌクは、本当にスジョンを愛していたのだろうか?
スジョンを見つめているはずの場面で、カン・イヌクの目がまるで何も見ていないように感じて、その視線がスジョンを通り越して、貧乏で希望がない自分自身を同じような境遇の彼女に投影しているような気がした。そんな愛情のような自己愛のようなもの。

しかし、ソ・ジソプは手が本当に美しい。多分もうそれだけでも好きだ。

チョ・インソンが演じるチョン・ジェミンもとても強烈で、何でも手に入れられるはずの恵まれた境遇のはずなのに、どこか捨て犬のような目が素晴らしい。
彼の焦燥感は私の心までかき乱しました。

いやーしかしソ・ジソプとチョ・インソンがライバル関係というのは非常に見応えがありました。どちらも決して引けを取らない演技と迫力で最後までどうなるのか分からない展開を更に引き立たせていましたね。が、私はやっぱりカン・イヌクの底のない劣等感に惹かれてしまうかな。

そんな二人に愛されるスジョン役のハ・ジウォン。
このドラマの役柄については悪くはないけど、すごく良くも無いかな・・・と思ったのです。彼女は顔つきがキリっとしているせいなのか、メソメソ泣いたりするのが似合わない気がしてしまう。もう少し二人の間でフラフラと揺れる感情を弱々しく表現してくれる人の方が良かったかな・・・

それに対し、ヨンジュ役のパク・イェジンは金持ちの鼻もちならない女性が得意の役者さんなので、全く違和感なし。二兎を追って結局何も誰も手に入れられない彼女が悲しかったな。

 

ドラマを覆う閉塞感がすべてラストへ繋がっていく展開で、ああそうなるしか無かったよねと思いつつ、切なさもありつつ、でも決して視聴後の感触は悪くはないのでした。とはいえ、見るのにパワーが必要なちょっと疲れるドラマではありました・・・!

 

バリでの出来事が見れるのは・・・

【新大久保】ソウル市場 1000円以上買い物したレシートをハンサランに持参すると割引があるらしい!

久々にキムチを買うぞーとソウル市場に向かったのです。
私が好きなハンウルのキムチは新大久保ではここでしか見ないんですよねー
他のスーパーでもあるか探してるけど、今のところここでしか見つけられない。

そして買い物をして帰宅後、家に帰ってお財布からレシートを出して整理をしていたら・・・

ソウル市場1000円以上の買上げでハンサラン全店、昼食は5%オフ、夜食は10%の割引サービスとさせていただきます。お弁当は除く
精算時にレシートを見せて下さい

なんて記載を見つけましたよ!知らなかった!
食後じゃなくて食前にお買い物した方がお得ですね。
ちなみにハンサランはソウル市場の上の階。同じ建物の2階にありますよー。
でも1000円以上なので、この時の私のように1000円未満じゃだめなのでご注意下さい!

 

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さてこの日買ったのは、以前にも購入したハンウルのポギキムチ500gです。
税抜き520円。

白菜まるごとなので、(と言っても500gなので、縦割りの4分の1くらいかな)自分でカットが必要です。

でもちょっと辛めでとても美味しい。久々に食べたけどやっぱり美味しかった~!
ご飯がすすむ!

カット前はこんな感じ!

そしてチョコパイのチョコチップというのを新製品のコーナーで見たので買ってみました。

生地の部分にチョコチップとマシュマロの真ん中にアンズジャムみたいなのが入ってます。

今まで、オリオンの普通のチョコパイ、バナナ味、抹茶味と食べて来たけど、このチョコチップが一番好みかも!
真ん中のジャムがポイントになってて美味しいです!

 

 

【韓国ドラマ】グッバイ ミスターブラック の感想 イ・ジヌクとキム・ガンウのライバル同志の愛憎とムン・チェウォンのショートカットが見どころかな!

失踪ノワールMがすごくよかったので、主演キャストの3人のうち誰かが出てるドラマをとU-NEXTで探して、次に見ようと決めたのがキム・ガンウが準主役で出てるグッバイミスターブラックでした。バリでの出来事のチョ・インソンとソ・ジソプでも思ったけど、このドラマもイ・ジヌクとキム・ガンウというライバル関係の二人がどちらも負けず劣らずのレベルの俳優さんがキャスティングされてるといいですよね。ヒリっとした関係性が見れてとてもいい。

 

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とは言ってもまあイ・ジヌクが主役なんですけどもね。彼は写真で見てるだけだとカッコいいとは私は思わないのですが、動くと魅力的だなあと思います。アクションシーンの動きとかとても綺麗ですよね。今回は海軍の特殊部隊出身の役ですからとにかく強いしね。君を愛した時間みたいなのよりタフな役の方が断然良いです。

どうやらこのドラマの原作は漫画みたい。なるほどそのせいで実写にするとちょっと助長な感じがしてしまう部分があったかも。とはいえ最後までどんでん返しもあってラストまで楽しみました。それなりにハッピーエンドだったのでキレイにまとまってますし。

やっぱり一番の見どころは、イ・ジヌク演じるチャ・ジウォンとキム・ガンウ演じるミン・ソンジェの愛憎ですね。チャ・ジウォンがお金持ちのボンボンというだけだったらソンジェはそこまでの憎しみを持たなかったかもしれないけど、愛するマリまでもがジウォンのものだったことで自分には何も無いと思ってしまったんだろうか。
自分が持っているものに目を向けずに、他人と比べて自分が持っていないものにだけフォーカスしてしまうと途端に人生がみじめなものに見えてしまうのかもしれないな・・・

結局、ソンジェは甘言にのせられ罪を重ねることになるのですが、でも悪魔はささやいたペク・ウンドではなくて、彼の心の中に住んでいたのだなあと思うのでした。彼の心の中の欲望という悪魔を制御できなかったのはやっぱり彼自身の選択の結果なのだと。もちろんペク・ウンドはめっちゃ悪い人なんですけど、それとは別の話として。

そういえば、ペク・ウンドはかなりの悪人として描かれていたけど、彼がそうなった背景とかが全く出てこなくてただの極悪人です!どや!みたいだったのが、ちょっと違和感があったんですよね。なんでそうなったのかがちょっとくらいあっても良かったのかなあ。ソンジェの心の動きとかが丁寧に描かれていたからそれと比べて思っちゃうのでしょうか。うむむ

ムン・チェウォンはショートカットがとても似合ってて可愛かったです。タイでみなしごみたいに生きて来たという設定のわりには肌が真っ白やで・・・みたいなツッコミどころはあるけれど、まあ首回りがちょっと伸びたようなTシャツを着てたりとかそれっぽくはなってたかな。まあドラマなんでねと自分に言い聞かせつつ。

私のそういう細かい事気にする癖はおいといて、ブラックとスワンのやり取りはとても良かったし、スワンの純粋は心はとても美しかったです。庭で飼ってる鶏の産みたて卵でつくった卵焼きが二人の大切な思い出として何度も出て来るんだけど、そういうのいい。豪華な食事とかじゃなくてそういうものの方がドラマを見てて食欲を刺激されるというか、見てるものの心に残って食べたくなるような気がします。

ユン・マリ役のユ・イニョンもなかなか良かったです。彼女は変に気がきつい個性的な女の役が多い気がして、でもそういう役は背伸びして演じてる印象を受けてしまってあんまりしっくりこないなあといつも思っていたのですが、この役は良かった。本当に男二人に愛される美しい女性って感じが出ててこういう役の方が合ってる気がしました。すっごく美人に見えましたもん。演じる役と実年齢がうまく合ってきたのかもしれない。そんな感じがする。

そういえばソン・ジェリムが編集長役で出てたり、失踪ノワールMの失踪者の兄で出てた(よね?多分)ペ・ユラムがイ・ジヌクの仲間で出てたり、その冬、風が吹くで印象的だったムチョル役のキム・テウが曲者じゃなくて珍しく本当にいい人役で出てたり、知ってる顔がたくさんでした。

 

最後はタイトルの通りブラックとはさようならってことなのかと思ってたら、途中で死にかけの病気だというのに車を運転するわ、散々闘うわでもう駄目だろうと思ったのに、さすが漫画が原作のような展開になってラストはあっけにとられた気分にもなりましたが、全体的には楽しめましたよー!

 

グッバイ ミスターブラックが見れるのは・・・


【韓国映画】彼女を信じないでください の感想 嘘に巻き込まれていく二人が絶妙なのです!

この『彼女を信じないでください』は、カン・ドンウォンが出てるから見てみよう~くらいの軽い気持ちで見たらすごく良かった映画でした。
大きな事件が起きるわけでも無いのだけど、何気ない日常の中の人々や家族の姿がとても美しく描き出されています。

 

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ストーリーは、詐欺罪で捕まったキム・ハヌル演じるヨンジュが釈放になって姉の結婚式に向かう電車の中でカン・ドンウォン演じるヒチョル向かいに座ることになるんです。ヒチョルが大事な指輪を居眠りしているヨンジュの足の下に落とし、拾おうとして痴漢に間違われるというところから始まります。指輪は一応ヒチョルの手元に戻るものの、今度は彼のポケットからスリに指輪をすられたのに気づいたヨンジュが下車してスリから取り戻すものの、電車は発車してしまい、カバンが置き去りに。カバンを取り戻しにヒチョルの住むヨンガンに向かうのですが、仮釈放中のヨンジュは指輪を盗んだと思われたら困るので自分が彼の婚約者だとついた嘘がどんどん大きくなってしまい、彼女は家族全員からヨンジュの婚約相手と誤解されることに・・・と言った感じ。

本物の恋人に釜山にプロポーズに行ったのに呼び戻され、真実を言っているのに家族に信じてもらえなくてにっちもさっちもいかなくなるヒチョル。
カン・ドンウォンはどんな役を演じてもその役柄の人に見えるなあ。
田舎の素朴な青年にしか見えませんでした。困り果てる姿がおもしろおかしいです。

そしてビックリしたのはキム・ハヌルでした。彼女が演じたヨンジュは詐欺をして捕まっているくらいですから嘘つきの達人なんですが、その演技がすごく上手。
考えてみたら、私がキム・ハヌルの演技を見たのは紳士の品格でのみ。あのドラマでは私には演技がうまいのやらどうなのか分からなかったのですが、この映画では凄いと思いました。派手な喜怒哀楽があるストーリーではないだけに余計にそう思いました。嘘をついていてもどこかちょっとキュートで優しい。いつの間にか彼女の気持ちに寄り添ってしまう感じ。

2004年の映画なので、ちょっと古い感じの映像や、ヨンガンの美しい風景や大家族の姿も郷愁を誘います。最後のハッピーエンドも美しくまとめられていて、見て良かったなあと思える映画でした。良かったなあという気持ちがじわ~と染み渡る感じです!

 

彼女を信じないでくださいが見れるのは・・・


【韓国ドラマ】失踪ノワールM の感想 問いかけられる正義の意味が悲しくて切なくてやりきれない

失踪ノワールMはかなり前に視聴を終了したもののなかなか感想が書けずにいました。
あまりにも好きで余韻があると感想を書くまでに色々と頭の中で反芻してしまい、うまく文字に出来ないんです・・・ このドラマもそんな感じ。

 

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U-NEXTで見たのですが、全16話になっていたので始めはOCNのドラマとは気づかず。でも1話を見ていると、ん?これはOCNっぽいぞ、と思って調べてみたら、本当は10話編成のOCNのドラマでした。やっぱり!
OCNの犯罪捜査ものはどれも好きですが、このドラマの完成度はピカイチではないでしょうか?バッドガイズも好きだけど、それよりももっと心に突き刺さります。抉られる。

ただ失踪者を探すというのではなく『正義とは?』というドラマの中で描かれる問いを見ている視聴者の心にも突きつけて来る。その問いに照らし合わせて自分の考えも浮かび上がらされざるを得ないようなそんなドラマです。『正義とは何か』というドラマで描きたかったのであろうテーマが背骨みたいに中心を貫いていて、それがこのドラマを見応えのあるものにしています。もちろんそれぞれのエピソードも緻密に構築されて素晴らしいのもあるんですけども。

改めてこう理解するのです。誰かにとっての正義は違う誰かにとっては正義ではなく悪のこともある。立場が変われば正義の意味も変わる。絶対の正義などないのだと。

キム・ガンウ演じるキル・スヒョンの抱える闇にいつしか巻き込まれそうになる。圧倒されるような気持ちで彼の過去や行動を追体験した気分。どの場面も表情がとても良い・・・ このドラマの演技でキム・ガンウすっかり魅了されて思わず次も彼が出てるグッバイミスターブラックを見ましたよ。海雲台の恋人たちは、ラブコメだと軽い気持ちで見たけれど、記憶を無くして空白になった時のちょっとおバカっぽい突き抜けた演技が逆に実はすごいものなんだなと改めて思ったり。

そしてパク・ヒスン演じるオ・デヨン刑事もまた最高でした。動物的な勘で動くような気のいい刑事だった彼が最後には正義の闇に足をすくわれるところを見るのは、辛くもゾクゾクしてしまいました。キル・スヒョンの心から溢れ出して地上にまで流れ出している黒い墨にオ・デヨンが足を踏み入れてしまって靴から体にじくじくと墨が染み込んでいくのを見たような。
パク・ヒスンという役者さんもすっかり好きになったので、出てる作品をチェックしよう!と誓いました。

そして、チームの紅一点チョ・ボアもすごく良かったのです。彼女は、美男バンドの時から可愛くて好きだったけれど、今回はサイバー局のホワイトハッカーをクールに演じています。デビューの頃から比べたらずっと演技がうまくなっていて驚きでした。いるだけで可愛いような顔だけど、それをうまく抑えてカッコよく見せれてるのがすごくいい。

変にロマンス的な部分が無かったのも良かったな。3人のつかず離れずのバランスが少し危うくて緊張感もあり、でも絶妙な関係。そんな部分もうまいなと思ったところでした。

 

それから主題歌も耳に残る印象的な歌。
女性の声と男性のラップという構成はこれまた印象的だったキルミー・ヒールミーの主題歌に似ているかな。歌自体は全然違うけど、どちらも女性の声がとても高くて美しい声なので、心に残ります。切ない。

タイトルにあるMは、Missing、Mystery、Murder、Message、Meetなどを指してるのかな。失踪した人々と捜査する人々の希望と絶望を鮮やかに描き出していつしか視聴者も自分の心に対峙することを余儀なくされるようなそんな感覚のドラマ。
失踪者たちのそれぞれのストーリーの最後はどこか苦く、だからこそ心に残るのかもしれない。

今のところ私が今年見たドラマで1番好きかもしれません!
もう一回見ようかなと思うぐらいです。

あ、カン・ハヌルも死刑囚の役で出てますが、歯を見せて笑うのが背筋が寒くなるくらい怖い。でもこのエピソードの結末も一筋縄では終わらずで、表面的に見える表情などよりも裏側がもっと怖かったり。台詞や構成など本当に練られたドラマです。続編もあればいいなあ・・・絶対に見る!

 

失踪ノワールMが見れるのは・・・